「海藻の林」水槽の新しい種名ラベル
2026年8月14日
葛西臨海水族園の水槽の近くには、生きものの名前が書かれている「種名ラベル」が貼ってあることを、みなさまご存知でしょうか。水族園では、水槽内で展示している基本的にすべての生きものの種名ラベルを掲示して、生きものの名前がわかるようにしています。
水槽の生きものを出し入れしたタイミングですぐに貼り替えられるように、種名ラベルは基本的にマグネット式になっています。
しかし、「海藻の林」水槽は、板状のラベルをホルダーに横から差し込む古い形式のままになっており、ラベルを出し入れする際に蓋を外す必要があることや、ラベルを掲示できるスペースが少ない、といった課題がありました。
そこで「海藻の林」水槽も、マグネットで種名ラベルが貼り出せるように、種名ラベルホルダーを更新することにしました。また、より来園者に伝わりやすい展示にしようと考え、種名ラベル自体も新しくすることにしました。
今までは水槽内の海藻を撮影した、背景付きの写真を使用していましたが、それぞれの海藻の特徴がわかりづらく、水槽内のどの海藻がどの種なのか判別しにくいという課題がありました。そこで、新たな海藻が搬入されるタイミングで、水槽に入れる前に撮影をすることにしました。
撮影は、それぞれの種の特徴がわかりやすく伝わるようにくふうしました。たとえば、水槽内では一見同じように見える、アラメとカジメという海藻があります。しかし、アラメにはカジメにはない、「葉状部(植物の葉のように見える部分)が二又に分かれている」という特徴があります。その違いがラベルを見ればよくわかるように、丁寧に広げ、真上から撮影をしました。
フラッシュの光が海藻に直接当たると反射してしまうため、天井にフラッシュを当て、その反射光を利用しました。また、影が入らないように透明な板とジュースの缶を使って床との距離を取り、さらに、写真の切り抜きがしやくなるよう、床に紙を敷き、背景を白くして撮影をしました。
その結果、それぞれの種の特徴がとてもわかりやすい種名ラベルを作成することができました。
現在、生態系のなかでの海藻の役割や、種ごとの見分けるポイントを解説した「情報ラベル」も作成中で、完成しだい貼り出す予定です。わかりやすくなった種名ラベルを見ながら、ぜひ海藻をじっくり観察してみてくださいね。
〔葛西臨海水族園教育普及係 加藤ソフィー〕

