水族園のお掃除屋さん
投稿日:2026.03.20
更新日:2026.03.20
みなさん、掃除は得意ですか? 私は大の苦手です。
部屋を片付けて掃除をしたつもりでも意外と汚れが残っていたり、ピカピカにしても次の日には荒れ始めていたりします。休日を片付けに費やすこともしばしば……。そんな掃除下手な私とは違って、葛西臨海水族園には「掃除上手」な生きものがたくさんいます。
たとえば、水槽のユビナガホンヤドカリを見ていると、両方のはさみ脚を交互に使って何かを口に運ぶようなしぐさをしています。
ユビナガホンヤドカリは藻やほかの生きものが残したえさなどを食べてくれます。とくに、特設展示内の「タベルノマヂカ」では、カキ殻の表面に生えた藻をつまんで食べているようすを観察しやすいのでおすすめです。
つぎはマナマコ。ナマコのなかまの多くは砂に混ざっている有機物を食べます。
ほかの生きものが出した食べかすなどを砂ごと食べて、砂だけをウンチとして出すのです。そのため、底砂の掃除役として水槽に入れていることもあります。展示水槽を見て底に砂のうどんのようなものがあったら、それはナマコのウンチかもしれません。
しおだまりコーナーのマナマコがいる水槽は浅いので、ナマコだけでなくナマコのウンチも近くで観察できます。“運”がよければウンチをしているところも見られるかも……!
その他に掃除上手な魚もいます。ホンソメワケベラはほかの魚の体の表面やエラについた寄生虫などを食べます。水槽で見ていると、魚の体をつつくようすを観察できるはずです。
とくに「世界の海」エリアの「南シナ海」水槽では、自分より何十倍も何百倍も大きなタマカイの口の中まで入っていることもしばしば。食べられてしまわないかヒヤヒヤするかもしれませんが、ほかの魚はホンソメワケベラが体を掃除してくれるのをわかっているようで、食べられることはほぼありません。
水族園のお掃除屋さん、いかがでしたか? 今回は3種ご紹介しましたが、「掃除」している生きものはほかにもたくさんいます。
ぜひ、「水族園のお掃除屋さん」を探してみてください。掃除上手な生きものたちを見習って部屋を綺麗に保てるようになるのが、私の当面の目標です。
〔葛西臨海水族園教育普及係 和泉綾〕
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(2026年03月20日)

