このページでは、ライオン、キリン、アフリカゾウ、そしてヒトのほねのイラストをダウンロードできます。また、ライオン、キリン、アフリカゾウ、そのほかいろいろな動物の体の動き方を動画で見ることができます。

キリン 

陸上で最もの高い動物です。おとなのキリンは、頭のてっぺんから足の先まで4~5mあります。 


実物大のキリンの足 

印刷してはり合わせると、キリンの後ろ足の本当の大きさがわかるシートのできあがり! 


「キリンの後ろ足 実物大シート」のうち右後ろ足の骨の実際の長さは191cmです。ヒトの身長よりも長い足をもつキリンですが、ヒトと共通するところもたくさんあります。肩や太ももの他、首も、骨より体の輪郭のほうが幅広いです。キリンの首には、筋肉に加え分厚い靭帯もあり、これがキリンの首を上に引っ張り上げるはたらきをしています。

棘突起きょくとっき(脊椎の骨にある突起)の位置を骨のイラストと実際のキリンで照らし合わせてみると、首の太さがより分かりやすいです。

ライオン 

りをする肉食動物です。群れで協力して、自分よりも大きな動物をとらえることがあります。大きな前足は、えものをおさえつけるときに役立ちます。 


オスにはたてがみがありますが、メスにはありません。当たり前のように思われるかもしれませんが、オスとメスの違いが毛にはっきり表れるのは、ネコ科動物としてはめずらしいことです。
多摩動物公園でくらすライオンのオスは、たてがみが顔まわりだけではなく胴まわりまで生えていて、体の輪郭が見えにくいです。オスのたてがみには、体を大きく見せ、強さを誇示する効果があると考えられています。ライオンの体の輪郭や筋肉の動きを観察したいときは、メスを観察するのがおすすめです。
後ろ足だけでなく前足も筋肉が非常に発達しており、獲物を前足で押さえつけるのに役立っています。ライオンの肩甲骨が幅広なのは、その前足を動かすための筋肉がくっつく場所がたくさん必要だからです。

アフリカゾウ 

陸上で最も体が重い動物で、草食です。おとなのアフリカゾウは、オスで7000kgになることもあります。 


  
      
   

歩いているアフリカゾウを見ると、足はかかとまで地面についているように見えます。しかしアフリカゾウの骨のイラストをみると、かかとの骨は地面についていません。実は、ゾウのかかとの下には、脂肪や繊維でできた弾力のあるパッドが入っています。体の重いゾウが地面に足をつくときの衝撃を、このパッドがやわらげています。だから、ゾウは足音がほとんどしません。

  
  
   

アフリカゾウの長い鼻の中には骨がありません。ゾウの鼻はほとんど筋肉でできています。骨がないので、鼻はいろいろな方向に曲がるだけでなく伸び縮みもします。

  
      
  

動物の中でもヒトに特有の直立二足歩行。体幹をまっすぐ保ったまま後ろ足2本で歩く動物は他にいません。ヒト以外の動物も二足歩行をすることがありますが、体幹やひざがまっすぐには伸びず、「直立二足歩行」ではありません。
ヒトの体の骨は、直立二足歩行に適した形をしています。例えば、骨盤は内臓を支えるためお椀のような形をしています。また、太ももの骨がまっすぐではなく約10度傾いているため、体の重心の真下に足をつくことができます。

チーター 

ライオンと同じでネコのなかまですが、ライオンとはちがい、ふつうは単独たんどくでくらします。時速約100kmで走ることができます。 


基本的な体のつくりはライオンと同様ですが、ライオンと比べると、体に対する頭のサイズが小さく、足が長いです。高速で走ることにより適した体つきをしています。

チンパンジー 

  • 地面を歩くこともあれば、木に登ることもあります。遠くまで行くときは、地面を歩きます。木に登って木の実を食べたり、木の上で休んだりもします。

  • 骨のイラスト:PDF


地面を歩くとき、前足の指を第二関節で曲げて、指の背側を地面につけて歩きます。この歩き方を「ナックルウォーク」といいます。このとき後ろ足は、ヒトと同じでかかとを地面につけています。
木やタワーの上など高いところに登る動きも得意です。前足だけでなく後ろ足も、親指と他の4本の指が離れており、そのため前足でも後ろ足でも木の枝やロープを握ることができます。

アカカンガルー 

母親のふくろの中で赤ちゃんを育てる「有袋類ゆうたいるい」の一種です。オーストラリアの草原で群れをつくってくらします。後ろ足は左右バラバラではなく同時に動かして前に進みます。 


歩くときも走るときも、後ろ足は左右バラバラではなく同時に前に出ます。歩くときは、尾と前足を地面につけて体を支えている間に、左右の後ろ足を同時に前に出します。後ろ足だけで立ち上がるときにも、尾で体を支えます。
走るときは、前足は地面につかず、後ろ足でジャンプして前に進みます。その際、前に傾きがちな上半身とのバランスをとるため、尾を後ろに伸ばします。

ニホンコウノトリ 

  • 川や湿地しっちのある林にすむ鳥です。水辺で魚やカエル、虫などをとって食べ、高い木の上に巣をつくります。おとなのニホンコウノトリは、頭のてっぺんから足の先までは約1.1m、両方のつばさをひろげた長さは約2mあります。

  • 骨のイラスト:PDF


鳥類は、前足は羽が生えた翼になっていて、後ろ足だけで立ちます。でも、哺乳類の前足・後ろ足と同じ骨・関節があります。
太ももの骨がとても短く、胴体に近いところで体を支える役割をしています。ひざ下あたりまでは羽毛におおわれていてよく見えません。
ニホンコウノトリの足のうち、外から見えているのはひざより下の部分です。後ろに曲がっている関節は足首です。