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インドサイ「デコポン」の体重測定
 └─ 2026/01/23
 多摩動物公園で、2024年9月3日に誕生したインドサイの「デコポン」(メス)は、2025年8月に初めて体重測定をおこないました。

 これまで専用の機材がなく測定できませんでしたが、自動車用の重量計を導入し、実施が可能となりました。重量計は表示部のほかに約40×60cm、厚さ2cmのパッドを使用し、その上に約180×90cm、厚さ3cmの板を敷いてサイに乗ってもらい測定します。測定場所は寝室と室内展示室をつなぐ通路です。


1枚で5,000kgまで測定できる自動車用の重量計

 測定に先立ち、7月16日から板に慣れるためのトレーニングを開始しました。まずは体重計を置かずに板のみを設置し、板の上にチップを敷き、板が見えない状態にして、その上を通るかようすを見ました。母親の「ゴポン」は、鼻息でチップを飛ばしながら慎重に確認し、ゆっくりと板の上を通過しました。

 続くデコポンは警戒し、板を避けるように通路端を歩いていましたが、数日で少しずつ慣れ、スムーズに通過できるようになりました。7月21日には板を完全に見える状態にしても親子とも大きな警戒は見られず、えさを用いて板の上に留まる練習も問題なくこなせました。


通路に体重計を設置したようす

 8月20日におこなった初めての体重測定では約560kgという結果が得られました。わずかな重心の動きでも数値が変動するため概数ですが、文献によるとインドサイの仔の出生時の体重は50~90kgのため、約1年で500kg近く増加したことになります。

 その後も月1回の測定を継続し、9月に約600kg、10月に約640kg、11月に約690kg、12月には約750kgと、デコポンの順調な成長を確認しています。インドサイの仔は1日に1~3kg増えると言われており、この増加ペースは良好と判断できます。


体重測定のようす

 成獣の体重は1,500~2,500kgで、仔の体重増加率は徐々に緩やかになり、デコポンが1,500kgを超えるのは4~6歳ごろと見込まれます。今後はゴポンとオスの「ビクラム」の体重も測定したいのですが、現在の板ではゴポンの四肢が収まらず、より大きな板を準備してから実施する予定です。

 デコポンは1歳をすぎ、授乳は続いているものの、生後2か月もすると草を食べはじめ、最近ではおもに成獣のえさを食べるようになり、このまま2歳に向けて少しずつ離乳が進むと考えられます。インドサイは野生下では単独で生活するため、離乳後は親子の分離トレーニングも進めていく予定です。

 親子が寄り添う姿を見られる時間は限られています。ぜひ成長中のデコポンと母親ゴポンに会いに来てください。

〔多摩動物公園南園飼育展示第2係 三塚〕

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