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ニホンカモシカが4年連続で生まれました
 └─2025/07/15
 井の頭自然文化園では、2025年7月10日(木)に、ニホンカモシカが1頭(性別不明)生まれました。母親は「すずな」、父親は「ムム」です。


母親「すずな」と生まれた子(撮影日:2025年7月11日)


 ニホンカモシカは日本固有種で、特別天然記念物にも指定されている希少な動物です。そこで、(公社)日本動物園水族館協会では、遺伝的多様性を維持しながら繁殖による飼育個体数の増加を図ることを目標とした「ニホンカモシカ管理計画書」を作成し、国内の動物園が協力して繁殖に取り組んでいます。

 2022年7月6日と2023年4月20日、2024年6月21日にもこのペアで繁殖に成功しています。今回の出産については、動物の健康管理上の理由から、6月後半以降に出産となるように2024年11月18日から雌雄の同居(ペアリング)をおこないました。2025年5月頃からすずなの体重が増加したため、妊娠している可能性が高いと判断して準備を進め、2025年7月10日16時23分に出産を確認しました。

 当日は動物園の開園時間中であり、観覧通路のすぐ近くでの出産でした。生まれた子は誕生から10分ほどで立ち上がり、16時51分に母親からの授乳も確認できました。当日の夕方は激しい雷雨にみまわれ心配しましたが、子が雨の避けられる屋根の下まで母親のすずなが上手く誘導していました。

子に授乳している「すずな」(撮影日:2025年7月11日)
休息しているニホンカモシカの子(撮影日:2025年7月11日)


 すずなは4度目の出産ということもあり、子が離れていても、どこにいるか常に確認しており、授乳の時も落ち着いて対応しています。また昨年に生まれた「ムツ」(オス)も同じ運動場におり、生まれた子がいても落ち着いているようすが確認できています。

 父親の「ムム」もふくめた4頭を同じ運動場で展示しています。
今後、健康状態や天候によって、親子をバックヤードで飼育管理する可能性もあります。あらかじめご了承ください。

当園での飼育状況(2025年7月15日現在)
4頭(オス2、メス1、不明1) ※今回生まれた子どもを含みます。

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(2025年07月15日)


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