上野動物園で飼育しているヒガシクロサイ親子の近況をお知らせします。
メスの子ミミカが誕生し早1年7か月が過ぎました(誕生のニュースは
こちら)。
・東京ズーネットBBの動画
「ヒガシクロサイ『ミミカ』元気です」
母親のアルゴといつでも一緒だったミミカですが、親子を分ける日に向けて、2010年11月9日から練習を始めました。
午前は放飼場を仕切り、一方には父親のマロ、もう一方にはアルゴとミミカ親子をそれぞれ展示していますが、午後はマロを室内に移動し、左右の放飼場を開放して、親子が広く使えるようにしています。こうすることで行動範囲を広げ、中央の壁に遮られてお互いが見えなくなる時間をつくり、ミミカが1頭でいることに徐々に慣れるようにしています。
練習を始めたころのミミカは、午前中のマロの臭いのために落ち着かないようすを見せていましたが、1か月も経つと慣れてきて、モートに降りたり走り回ったりとひとりで離れて行動するようになり、母親アルゴがそれを静かに見守ることも増えました。ただ、今のところは2頭ほぼ同じ場所で一緒に食べたり休んだりするほうが多く、授乳もときどき見られ、ミミカはまだまだ親にべったりのようです。
練習を始めるとともに、アルゴのミミカに対する態度に変化が現れました。部屋に入るとき、今までは並んで扉の前で待っていたのですが、近ごろアルゴがミミカを扉の前に来させず、ミミカが前に出ようとすると、「ガーガー」鳴いて激しく追い払うことがあります。順位をつけようとしているのかどうかわかりませんが、今までには見られなかった光景です。
この先、どう変わっていくのか2頭のようすを観察しながら、親子を分ける日を決めていきたいと思っています。
写真上:最近のアルゴ(左)とミミカ
写真下:放飼場のようす
〔上野動物園西園飼育展示係 多田和美〕
(2010年12月17日)