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多摩動物公園昆虫園では、1987年からグローワームの飼育を続けています。
グローワーム(glow worm)とは、オーストラリアとニュージーランドの洞窟や鍾乳洞に生息する「ヒカリキノコバエ」の幼虫で、その名の通り発光するのが特徴です。
グローワームの飼育は、昆虫園本館の展示室とバックヤードの2か所でおこなっており、合わせて1000匹以上の幼虫を育てています。
成虫になってからの寿命がオスは2〜3週間、メスは3日間ほどと短いため、タイミングよく交尾させるには、まとまった数の幼虫を飼育する必要があります。
2013年2月、展示室では60匹以上が羽化し、20ペアの自然交尾が確認できました。3月に入ってからも羽化・交尾・産卵が続き、次世代の幼虫が多数成長中です。
バックヤードでも同様に羽化のタイミングをそろえたいのですが、幼虫期間が3か月半〜13か月間と幅があるので、なかなか思うようにペアリングができません。同じ環境で同じように餌を与えていても、やはり個体差があるのでしょうか。バックヤードで交尾させる成虫が不足した場合は、展示室の個体も利用して累代飼育を継続しています。
孵化直後のグローワームは体長約3ミリと小さいので、1匹1匹に餌を与える作業は大変ですが、たくさんのグローワームで発光を見ていただけるよう頑張っています。
写真:卵(左)から孵化したばかりのグローワーム
〔多摩動物公園昆虫園飼育展示係 吉川道子〕
(2013年03月29日)
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