「バハカリフォルニア」の水槽でブルズアイジョーフィッシュが卵を保育しています。水槽の底の巣穴から顔を出しているジョーフィッシュの口元に注目! 卵をくわえています。この保育行動はオスの役目です。口の中で守られ育った卵は約8日後に孵化します。
水槽内にはオスとメスが2尾ずつ展示されていますが、おもしろいことに、口内保育をするのはいつも同じオスなのです。
初めて口内保育が観察されたのは昨年の9月でした。それから約9か月間、約25回もの産卵があったのですが、例外なく同じオスが卵を守るのです。最初のうち同情を集めたのは、卵をくわえることのない「もてないオス」。しかし、しだいに「もてるオス」に対し、 「大変そう」という同情の声があがりはじめました。
しかし、彼らにとっては「もてる、もてない」という話ではありません。オスもメスも自分の子孫をより多く残すために、さまざまな駆け引きをしているのです。
メスはオスのいろいろな特徴を見て、自分の子どもを残すのにふさわしい相手をえらんでいるはずです。一方、オスもメスを選びたいはずです。たくさん卵を産んでくれる大きなメスの方がいいでしょう。そのためにオスどうしの闘いがあるかもしれません。
〔葛西臨海水族園調査係 天野未知〕
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