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葛西臨海水族園の「東京の海」にある「カニ水槽」では「カニカニマップ」を展示しています。カニカニマップは、水族園周辺にすむカニの生息場所を地図上に示したパネル展示です。
水族園のある葛西臨海公園、そして海側に広がる人工干潟(葛西海浜公園)には、水際に干潟や石組み、陸上にアシ原や林などさまざまな環境があります。ここには、それぞれの環境に適応したカニたちが、なんと10種類以上もくらしているのです。そんなカニたちに実際に会いに行っていただきたいと思い、このマップを作りました。
ところが、「いざフィールドへ」と思っても、カニの特徴や習性がわからないと見つけることは難しいものです。ですから、水族園のカニ水槽で本物のカニたちを目の前でじっくりと観察してください。
たとえば、干潟にすむチゴガニやコメツキガニは体がとても小さい(甲羅の幅が約1センチ)うえに、非常に臆病で、動く物影に反応し、巣穴にすぐ隠れてしまいます。
一方、林や草原にすむ比較的大きなベンケイガニのなかま(甲羅の幅が約3センチ)は、ふだんは干潟のカニほど俊敏ではありません。ぜひ、こうした生の情報をカニ水槽で感じ取ってください。
カニたちの特徴や習性がわかったら、フィールドで彼らを探してみてください。屋内の小さな水槽ではわからない、かれらの野生のすがたには、きっとあらたな発見がありますよ。
写真:右はカニ水槽、左は「カニカニマップ」
〔葛西臨海水族園飼育展示係 田辺信吾〕
(2009年09月25日)
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