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◎文化園四季折々
2007年1月14日朝、毎年全国で実施されているガンカモ調査をおこなったところ、オシドリ13、雑種マガモ1、カルガモ71、ハシビロガモ8、雑種ハシビロガモ2、ホシハジロ8、キンクロハジロ88、オナガガモ511、計698羽でした。バン2、カイツブリ3、カワセミ2、ゴイサギ2も見られました。
また、去年の12月初旬から 100羽近くのユリカモメが飛来していたのですが、飛び立った後なのか、調査日にはまったくいませんでした。池にはユリカモメの餌となる小魚は少ないので、寝ぐらとして利用していたのでしょう。
ガンカモ調査は毎年おこなっているので、これまでの移り変わりを見てみましょう。コガモは1966年には約 500羽を数えましたが、以降減りつづけ、1972年に約200羽、1973年には100羽ほどになりました。1974年から1990年までは 50~100羽が飛来していましたが、1991年から1993年は10羽以下、1994年以降はまったく見られなくなりました。
オナガガモは1970年に初めて10羽ほどがカウントされ、1974年までは多くても30羽ほどでしたが、1975年は約100羽になり、以後毎年100羽ずつふえ、ピークのに1992年には1,400羽となりました。以降も毎年約1,000羽が飛来していますが、ここ3~4年は 700羽台で、今年は 511羽です。
以上の数字から、オナガガモの飛来が増えるにつれ、多かったコガモがいなくなったことがわかります。オナガガモが増えたのは、池での餌やりが原因と思われます。それがコガモの減少に影響しているのかもしれません。
キンクロハジロは本来海に近い水辺を好むカモですが、1988年に50羽ほどが初飛来し、以後毎年約 100羽を数え、今年は88羽です。カルガモは、1966から1978年のあいだは 200羽ほどでしたが、現在は70羽前後です。
さて、2007年2月も半ばになり、池のカモ類もだいぶ減ってきました。現在オナガガモは 100羽ほど、ほかにはホシハジロ、キンクロハジロ、ハシビロガモなどが観察できます。春になって上記カモ類が北へ帰ると、池で見られるカモ類はカルガモやオシドリくらいになります(オシドリは当園で放鳥したものです)。さまざまな環境の変化や毎年の気候のちがいで、冬鳥として池にやって来るカモの種類は少しずつ変わります。井の頭自然文化園では、今後も池のカモ類を見つめていきたいと思います。
〔井の頭自然文化園水族園生物館飼育係 宮路良一〕
(2007年2月23日)
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