「東京ズーネットBB」は、動物園や水族園からおとどけする動画ニュース。2005年1月26日、あたらしく6点を追加しました。「東京ズーネット」のトップページから、「TokyoZooNetBB」をクリックしてください。
◎うごく!どうぶつ図鑑(2~3分)
オオサンショウウオ
世界最大の両生類、それがオオサンショウウオ。日本にしかすんでいない「固有種」です。上野動物園の両生爬虫類館では、入口近くの大きな水槽で、どっしりとかまえています。あまり動くすがたを目にすることがありませんが、ビデオで動くオオサンショウウオをごらんください!
大きな口をあけているのも貴重なシーン。性質が荒く、「貪食」で、魚やサワガニ、カエルなどをつかまえるそうですが、昨年(2004年)12月10日、鳥取県倉吉市でカモをガブッとくわえているオオサンショウウオが見つかったそうです! くわえていたカモはすでに息絶えていたとか。
ヒミズ
上野動物園小獣館1階の奥に登場したヒミズ。「不見日」「日不見」などと書きます。その名前から予想されるように、モグラのなかま。地中にトンネルを掘って道をつくりますが、モグラよりは浅いところでくらしています。モグラよりしっぽが長いのも特徴です。
地表に出るのは夜間のことが多いようですが、小獣館のヒミズは昼ごろになると、「ゴハンまだ~?」と言いたげに、土の中から出てきてウロウロし始めます。顔の前につき出た「吻」を上下左右にキョロキョロ動かしながら、落ちつきがありません。えさ入れを台にして立ち上がり、飼育容器の上ぶたに開けた穴から吻を突き出すことも。
食事の時間は午後2時ごろです。ミールワームや牛レバーなどを与えると、小さい体でガシガシ食べています。黒色の体毛はビロード状でキレイ。
ヒマラヤタール
多摩動物公園のヒマラヤタール。オスにはふさふさした「たてがみ」があります。体型は「ヤギ的」。でも、あごひげはありません。同じウシ科ヤギ亜科でも、ヤギはヤギ属、ヒマラヤタールはタール属。タール属の属名も、「半ヤギ」という意味だそうです。
アラビア半島にアラビアタール、インドにニルギリタール、カシミールやシッキムにヒマラヤタールの3種が知られています。ただし、ニュージーランドでは移入されたヒマラヤタールが一時はずいぶん増えたようです。
ヒマラヤタールがすんでいるのは、標高3,000~3,600メートルもの高地。多摩動物公園では赤ちゃんも生まれています。
オリイオオコウモリとジャワマメジカ
オリイオオコウモリは、
Pteropus dasymallus の一亜種。沖縄本島に分布しており、那覇市国際通りのような街中でも見られるそうです。超音波をつかわないため、夕刻まだ明るい時間帯から活動します。
コウモリというと洞窟をねぐらとするイメージをもたれるかもしれませんが、オリイオオコウモリは木の枝にぶらさがって休息しています。食べるのは果実がメイン。
展示場所は上野動物園の小獣館1階です。動いているところを見るには夕方がオススメ。ぶらさがったまま食事をしたり、枝から枝に移ったり。
Pteropus dasymallus のグループはクビワオオコウモリと総称されることもありますが、これは「首」にうすい色の輪があるからです。
そのオリイオオコウモリと同居しているのが、ジャワマメジカ2頭。偶蹄類の中でも、いちばん小さい動物です。体重は 1.7キログラムほどしかありません。シカといっても角がなく、上の犬歯がキバ状に発達するのが特徴です。
新しくなった「東京の野山」
上野動物園のクマ舎全面改修にともない、和鳥展示舎「東京の野山」クマ舎として生まれかわることになりました。そこで「東京の野山」を五重塔の近くに移し、2005年1月2日から公開しています(名前は「日本の鳥 II 」と改称予定)。
くわしくは、
メールマガジン「ズー・エクスプレス」No.199をごらんください。
◎動物園よりおしらせ
クマ舎探検ツアー
全面改修に向けて、まもなく取り壊す上野動物園のクマ舎。クマのいないクマ舎の中を大公開! 放飼場に出てみたら……。
くわしくは
メールマガジン「ズー・エクスプレス」No.198をどうぞ。
・写真中:ヒミズ
・写真下:ヒマラヤタール
(2005年1月26日)