5月18日の「国際博物館の日」を記念して、2011年5月15日(日)、上野動物園、国立科学博物館、東京国立博物館の連携イベント「博物館・動物園セミナー 上野の山でネズミめぐり」を開催します。
今年は「ネズミ」を切り口としてさまざまなアプローチをおこない、新しい博物館や動物園の楽しみ方を提案します。博物館と動物園が集まる上野だからこそできるユニークな「3館園連携事業」です。
日時 2011年5月15日(日)
午前9時~午後2時20分
会場 上野動物園、国立科学博物館、東京国立博物館
対象 中学生以上30名(応募多数の場合は抽選をおこない、16名までは中・高生を優先とします)
参加費 1,000円(資料代、昼食代[飲み物付])
※「上野のれん会」加盟レストランが特製弁当をご用意します。
内容
上野動物園「テーマ:生きたネズミの観察」
とかく嫌われがちな長い尾は、いったい何のためについているのでしょうか?形と使い方をじっくり観察してみましょう。そのほか、目鼻立ちから足の指や爪にいたるまで、小さなネズミを大きくクローズアップして見ていきます。手のひらサイズの体にめいっぱい隠された、生きるためのくふうを探ります。ここでの観察は、後の二つの博物館での学びにつながっていきます。 解説は、上野動物園動物解説員の小泉祐里。
国立科学博物館「テーマ:野ネズミ類の形と生態」
ネズミのイメージといえば、ゴミをあさるドブネズミなどから想像するものが多いかもしれませんが、彼らは本来森の住人です。日本には20種のネズミ類が生息しています。今回はこれらのネズミたちを紹介するとともに、国外に住むネズミの仲間(齧歯類)のさまざまな形態とその暮らしの多様性について紹介したいと思います。土を掘るネズミ、大地を駆けるネズミ、さまざまな暮らしに適応することによって、哺乳類の約半分とも言われる膨大な種数に多様化した彼らの歴史を見てみましょう。 解説は、国立科学博物館動物研究部の川田伸一郎さん。
東京国立博物館「テーマ:トーハクのネズミ」
大切な穀物を荒らすネズミは嫌われることが多いのですが、その反面、古代から神話の中にも登場し、日本人にとってとても身近な存在として親しまれてきました。昔の絵巻やお皿にはとても愛らしいネズミが描かれています。きっとネズミの小さな目鼻や動きが人々をひきつけたのでしょう。東博では、そんな昔の絵巻やお皿を見ながら、人間のお姫様と結婚する120歳のネズミや七福神の1人として知られる大黒天のお使いである白ネズミのお話をします。 解説は、東京国立博物館教育講座室の神辺知加さん。
スケジュール
09:00 上野動物園正門前集合、受付
09:20 上野動物園でのセミナー
10:20 国立科学博物館へ移動
10:45 国立科学博物館でのセミナー
12:00 国立科学博物館にて昼食
12:40 東京国立博物館へ移動
12:55 東京国立博物館でのセミナー
14:00 まとめ、質疑応答、アンケート記入など
14:20 東京国立博物館の館内にて解散
申込方法
参加ご希望の方は、往復はがきにセミナー名「上野の山でネズミめぐり」、参加者の氏名とフリガナ(大人は1枚1名まで、中学・高校生どうしは1枚2名まで記入可)、職業(あるいは学年)、年齢 、住所 、電話番号を明記し、
〒110-8711 台東区上野公園9-83上野動物園教育普及係「上野の山でネズミめぐり」係にお送りください。
しめきり 2011年4月23日(土)当日消印有効
※当日、取材が入る場合があります。ご了承ください。
※これまでの「博物館・動物園セミナー」
・
ライオン(2007年)
・
ゾウ(2008年)
・
クマ(2009年)
・
ツル(2010年)
写真上:アカネズミ
写真中:アカネズミの仮剥製標本
写真下:鼠草子(江戸時代)
(2011年03月31日)