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オオフラミンゴのひな、今年も誕生
 └─多摩  2010/05/29

 今年(2010年)、多摩動物公園のオオフラミンゴが3月末から展示場右側の営巣地で産卵を始めました。巣は約40を確認していましたが、いくつかの巣では産卵が見られませんでした。孵化はゴールデンウィークごろから始まり、5月22日現在、12羽のひなが生まれています。

 オオフラミンゴは通常、1つの巣に1つの卵を産みますが、今年は2卵の巣が1つありました。他園の例ですが、2卵とも孵化して育った記録があります。現在、これら2卵のうち1つがすでに孵化しました。もう1卵も無事に孵ることを期待しています。

 最初に生まれたひなたちは、巣からおりてクレイシ(フランス語で共同保育所という意味)をつくり始め、親鳥といっしょに行動しています。親子は鳴き声でおたがいを認識しているので、約 130羽もの群れの中ではぐれても、ひなが鳴けば、親鳥は間違えずにやって来ます。

 今年も10羽ほどから成るクレイシが見られるでしょう。親鳥に一生懸命ついていくひなのかわいいようすを多摩動物公園でごらんください。

写真上から
・展示場の営巣地
・2卵を抱卵するのは珍しい
・両親に守られているひな
・クレイシ

オオフラミンゴのペアづくりのニュース
昨年(2009年)のひなの成長

〔多摩動物公園北園飼育展示係 片柳雅之〕

(2010年05月29日)



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