すでにおなじみ「在来馬」。上野動物園に、今度は「野間馬」(のまうま)がやってきます!
在来馬は外来のウマとほとんど交雑せず、昔から日本にいたウマ。日本の在来馬8種類知られています。くわしくは、これまでのお知らせをごらんください↓
・
「トカラ馬」が来園します(2007年10月2日来園)
・
「木曽馬」が来園!(2007年11月12日来園)
野間馬は、愛媛県今治市の野間馬ハイランドから、2008年4月3日(木)早朝にやってきます(搬入に支障をきたすおそれがありますので、取材はご遠慮ください)。来園するのは、メス1頭、名前は「えりか号」。1994年5月10日生まれの13歳11か月です。在来馬他の2頭と同様、子ども動物園の曲屋横にある牧場にデビュー予定。
野間馬は、在来馬のうちいちばん小さい種類です。現在の愛媛県今治市郊外で、江戸時代には 300頭ほどが飼育されていました。粗食に耐える丈夫な体をもっており、荷物の運搬に重宝されていましたが、農業の機械化にともない、激減しました。その後、昭和30年代には当時の道後動物園(現・とべ動物園)で繁殖への取り組みが始まり、今治市による保存会設立後、現在、愛媛県内に88頭が飼育されているそうです。(参考:日本馬事協会「ホースメイト」他)
えりか号の公開は、検疫後、「子ども動物園開園60周年月間」である来月4月中です。上野動物園では、希少な在来馬の収集と展示に力を入れ、保全活動への協力をつづけていきます。
(2008年03月28日)