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アイアイの子どもが成育中です
 └─2023/06/08
 上野動物園では絶滅が危惧されるアイアイの繁殖を目指して取り組んできました。このたび2023年5月14日にメスが1頭誕生し、成育中です。

 母親は「ソア」、父親は「ヒッチコック」です。ソアは推定1998年5月生まれ。2001年10月22日にマダガスカルのチンバザザ動植物園から来園しました。ヒッチコックは2005年2月22日にアメリカのデューク・レムールセンターで生まれ、2011年12月19日にサンディエゴ動物園から上野動物園に来園した個体です。

 アイアイの生息地マダガスカルでは、環境破壊などでアイアイをはじめとする野生動物の多くが絶滅の危険にさらされており、国際的な連携のもとで保全活動が進められています。上野動物園では、1999年からマダガスカル国立チンバザザ動物園との共同研究に取り組み、2008年以降、現地で保全活動をしているマダガスカル野生動植物グループ(MFG)に参画し、連携を強めています(記事:MFGの活動についてMFGの年次総会参加)。

 上野動物園でのアイアイの繁殖は、こうした国際的な連携による成果のひとつであり、今回の子どもの誕生を含め、これまでの飼育下繁殖実績は計20回です。なお、母親のソアは今回が11度目の出産となります。

 なお、親子は非公開エリアで飼育しており、公開の予定は当面ありません。ご了承ください。


誕生したアイアイの子ども
(撮影日:2023年5月14日)

日本国内の飼育状況(2023年6月8日現在)
 11頭(オス6、メス5)※今回生まれた子どもを含みます。日本でアイアイを飼育する施設は上野動物園のみです。

◎関連ニュース
マダガスカルの自然を守るためMFGの活動にご協力ください(2016年10月7日)
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(2023年06月08日)



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