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ライチョウが死亡しました(2羽目)
 └─2015/08/27

 上野動物園では、絶滅危惧種で国の特別天然記念物である日本産ライチョウを飼育していますが、2015年8月27日午前7時に、新たに1羽が死亡したことを確認しました。

1.死亡した個体
(1)死亡確認日時 2015年8月27日(木)7時
(2)ひな番号   No.2(オス)
(3)日齢     生後60日(孵化日時:2015年6月28日)
(4)死亡時体重  340g

2.死亡原因
 不明。
 解剖所見:内臓(心臓、腎臓、肺)に数か所、少量の出血が見られた。

 組織の細菌検査等を実施し、引き続き死因について検討をおこないます。

3.死亡に至る経緯
  8月23日(日) 歩行に若干の違和感が見受けられたため、1羽で隔離し保温する。
  8月24日(月) 回復したため通常飼育している育雛箱に戻す。
  8月25日(火) 行動および採食状況に異常なし。
  8月26日(水)   同上
  8月27日(木) 7時、死亡しているのを確認。

 今回の死亡で、上野動物園で飼育中の日本産ライチョウは3羽(オス1羽、メス2羽)となりました(追記:2015年9月4日、オス2羽、メス1羽と判明しました)

4.ライチョウの飼育状況(2015年8月27日現在)
 飼育場所:東園ライチョウ孵化育雛(いくすう)施設 (※非公開)
 室内温度:約20℃
 エサ  :ニワトリのひな用の餌・ウサギモルモットペレットを粉砕したもの、ケール、小松菜
 状況  :幼鳥を育てるための育雛箱の中で3羽一緒に飼育している。
 国内での飼育 ・上野動物園:オス1羽、メス2羽
        ・富山市ファミリーパーク:オス3羽

5.ライチョウ飼育の経過
 6月5日 
  乗鞍岳より5卵を採取し上野動物園へ輸送する。
 6月6日
  上野動物園到着後、孵卵器に入れる。
 6月27日7時
  3個の卵の嘴打ち(※)を確認する。
 6月27日18時〜6月28日4時
  順次、5羽のひなが孵化する。
 6月29日
  すべてのひながエサを食べていることを確認。
 8月26日
  1羽死亡(死因不明)

 ※嘴打ち:ひなが卵から出るために卵の内側から嘴で卵の殻を割り始めること。


ライチョウのひなたち(2015年7月27日撮影)

◎過去のニュース
ライチョウが1羽死亡しました(2015年8月26日)
ライチョウのひな、順調に成長中、雌雄も判明(2015年7月16日)
ライチョウの卵の採取および上野動物園への輸送について(2015年6月7日)
ライチョウの飼育繁殖に取り組みます(2015年5月25日)

(2015年8月27日)
(2015年9月04日追記)


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