上野動物園では、国際協力によって絶滅危惧種であるアイアイの繁殖を目指すため、アメリカのサンディエゴ動物園へ、アイアイの「ニリナ」(オス)を移動することになりました。
移動するアイアイ
名前 ニリナ(Nirina) ※マダガスカル語で「希望」の意味
性別 オス
年齢 9歳6か月(2004年12月8日、上野動物園生まれ)
移動予定日
2014年7月2日(水)
経緯等
現在、アジア地域でアイアイを飼育しているのは上野動物園のみであり、世界的にも飼育施設が限られています。
また、アイアイの生息地であるマダガスカルでは環境破壊などでアイアイをはじめとする野生動物の多くが絶滅の危険にさらされています。当園ではマダガスカル国立チンバザザ動物園と共同研究に取り組み、これまで7回の繁殖に成功していますが、絶滅を回避するためには国際的な共同研究により、遺伝子の多様性を保持しながらの繁殖が欠かせません。
サンディエゴ動物園からは2011年12月19日にオスの「ヒッチコック」が来園しており、今回の「ニリナ」の移動は、「ヒッチコック」との交換の形で飼育下個体群の維持をはかるものです。
当園の飼育状況
「ニリナ」が移動した後、9頭(オス4頭、メス5頭)になります。
◎「ニリナ」の写真 (クリックすると拡大します)
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2009年8月17日撮影 | 2012年4月12日撮影 |
◎関連ページ
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アイアイの「ヒッチコック」来園(2012年2月3日記事)
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これまでの繁殖賞
◎アイアイの動画(東京ズーネットBBより)
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アイアイ「ティーア」誕生(2012年8月28日撮影)
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アイアイの指の動きを観察(2010年11月8日撮影)
(2014年06月26日)