2022年9月5日、多摩動物公園のツキノワグマ「タロコ」(メス)が死亡しました。推定16歳でした。
タロコは2006年に富山県で保護されました。その年に生まれた子どもとみられ、富山市ファミリーパークで人工哺育で育てられ、2006年に上野動物園に移動したのち、2015年に多摩動物公園に来園しました。
元気なときのタロコは、放飼場のえさを食べ終わるとすぐに寝室に戻りたがり、出入口の前でじっと入舎を待っているような小柄でおとなしい個体でした。
タロコは毎年季節の変わり目に調子を崩しやすく、そのたびに担当者や獣医が心を砕いてケアしてきました。今年に入り、8月の終わりごろから食欲が減退し、下痢や嘔吐を繰り返すなどの症状を示したため、展示を中止して室内で治療を続けてきましたが、残念ながら9月5日に死亡しました。死因は小脳出血でした。
「手のかかる子ほど……」のたとえどおり、好不調を繰り返しながらもみんなに愛されたタロコに、安らかに眠ってほしいと願ってやみません。
ツキノワグマ「タロコ」の死亡記事につきまして、タロコの死亡日、上野動物園への移動年および写真に誤りがありました。みなさまにご迷惑をおかけしたことを謹んでお詫び申し上げます。
ツキノワグマ「タロコ」
◎関連ニュース
・
ツキノワグマが富山から来園(2006年7月14日)
・
ツキノワグマ「ソウ」と「タロコ」の来園(2015年5月22日)
・
ツキノワグマ「タロコ」の冬眠(2021年6月18日)
(2022年09月20日)
(2022年09月21日:死亡日および上野動物園への移動年を修正)
(2022年09月22日:写真を差替え)