お知らせしたとおり、上野動物園ではライチョウの亜種(スバールバルライチョウ)の卵をノルウェーのトロムソ大学からゆずり受けました。その後、卵は無事孵化。ひなも順調に育ったため、2008年12月5日から展示を始めました。
展示場所は、上野動物園東園の「日本の鳥I」。スバールバルライチョウは、23亜種にわけられるライチョウのうち、もっとも北にすむ亜種で、日本では上野動物園でしか見られません。
環境省は、日本のライチョウ(ニホンライチョウ)は、地球温暖化の影響を非常に受けやすい動物であり、年平均気温が3℃上昇すると、高山帯が縮小し、絶滅する可能性が高いことを指摘しています(『第3次生物多様性国家戦略』の記述)。
上野動物園では、スバールバルライチョウの飼育繁殖技術を確立し、ニホンライチョウを守るための取り組みを進めています。
これまでの経過については下記リンクをごらんください。
・ニュース「
ライチョウ亜種の孵化に成功!」
・ニュース「
スバールバルライチョウ、育っています」
・動画「
スバールバルライチョウ孵化」
・動画「
スバールバルライチョウ、成長中」
※写真は2008年12月1日撮影。
(2008年12月05日)