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グレビーシマウマの「ナギ」が死亡しました
 └─2025/03/18
 多摩動物公園で飼育していたグレビーシマウマの「ナギ」(メス)が死亡しましたのでお知らせします。

 ナギは1996年8月に姫路セントラルパークで生まれました。多摩動物公園へは、1999年3月16日に2歳7ヵ月齢で来園しています。以来、実に26年もの間、多摩動物公園で暮らしてきました。
 グレビーシマウマでは国内最高齢の28歳7ヵ月でした。


グレビーシマウマ「ナギ」(撮影日:2025年3月12日)

死亡したグレビーシマウマ

名前   ナギ
性別   メス
年齢   28歳
生年月日 1996年8月12日 姫路セントラルパーク生まれ
死亡日  2025年3月16日(日)
死因   大腸閉塞及び腸捻転
 上顎の歯は複数脱落し、ほぼ全ての歯がぐらついており、下顎の歯も摩耗が激しく、硬い固形物を噛むのが困難でした。解剖の結果、大腸の後方には13㎝ほどの硬い乾草の塊が詰まっており、それが原因で腸のねじれが起きたと考えられます。

経緯

 今年の1月中旬までは健康状態が安定していたナギですが、1月下旬から四肢の痛みが出始め、鎮痛剤を投与していました。四肢の痛みを抱えながらも、餌はしっかり食べていましたが、2月22日に上顎の歯が脱落しました。それ以降、乾草や青草を噛み砕いて吐き出す「グラスガム」が目立つようになり、徐々に採食量が減少していきました。3月10日からは餌をほとんど食べなくなり、3月15日には腹部の張りや起立と横臥の繰り返しが見られ、翌3月16日の朝、8時45分に死亡を確認しました。
 

当園での飼育状況(2025年3月16日現在)

0頭 ※多摩動物公園で飼育するグレビーシマウマはいなくなりました。

国内の飼育状況(2023年12月31日現在)

8施設 17頭(オス11頭、メス6頭、今回死亡した当園個体を含みます。)
資料:2023年グレビーシマウマ国内血統登録台帳【(公社)日本動物園水族館協会】

(2025年03月18日)


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