多摩動物公園では、今年誕生した7羽のトキが育っています 2026年繁殖結果報告

ニュース
2026年7月28日

多摩動物公園では、環境省が進めるトキ保護増殖事業に協力するため、佐渡トキ保護センター(新潟県佐渡市)からトキを預かり、非公開での飼育をおこなっています。

今年も飼育中のトキが産卵し、当園では、7羽が無事に育っていますので、お知らせします。

なお、当園以外の6施設(※)でも繁殖に取り組んでおり、現在のところ、当園含め32羽が育っています。

飼育中のトキのペアと巣立ったヒナ(撮影日:2026年7月6日)

飼育中のトキのペアについて

CQペア  オス:2022年5月 6日生まれ  メス:2021年5月 6日生まれ
DKペア  オス:2024年4月22日生まれ  メス:2019年4月30日生まれ
DLペア  オス:2024年4月19日生まれ  メス:2018年5月 2日生まれ
※DLペアのオスは出雲市トキ分散飼育センター生まれ、その他は佐渡トキ保護センター生まれ

産卵と孵化の状況

飼育中の各ペアから計8羽が孵化し、そのうち7羽のヒナが育っています。1羽は6月16日に50日齢で死亡しています(死因:出血性ショック)。

鳥の飼育下での繁殖には、産卵後に卵を巣から取り上げて人工的に孵卵器(ふらんき)で孵化させる「人工孵化」と親が巣の中で卵をあたため孵化させる「自然孵化」があり、ヒナの育成には人の手で育てる「人工育雛(いくすう)」と親が育てる「自然育雛」があります。

繁殖したヒナの一覧

No.

両親

産卵日

孵化日

備考

1

CQペア

3月2日

3月31日

自然孵化・自然育雛

2

CQペア

3月4日

4月1日

自然孵化・自然育雛

3

CQペア

3月8日

4月5日

自然孵化・自然育雛

4

CQペア

3月11日

4月8日

自然孵化・自然育雛

5

DLペア

3月25日

4月22日

人工孵化・自然育雛

6

DKペア

3月25日

4月24日

自然孵化・自然育雛

7

DKペア

3月28日

4月25日

自然孵化・自然育雛

8

DKペア

3月31日

4月27日

人工孵化・自然育雛(6/16 死亡)

多摩動物公園でのトキ飼育の経緯

単独の施設で動物を飼育すると、感染症の発生に伴い全滅するおそれがあります。トキについても、鳥インフルエンザなどの感染症対策として、複数の施設に分散して飼育しています。

都立動物園は、40年以上にわたって佐渡トキ保護センターにおける飼育繁殖に技術協力をしてきた実績があることから、保全活動の調整機能をもつ野生生物保全センターがある多摩動物公園において2007年12月からトキの分散飼育を開始し、毎年繁殖に成功しています。

国内の飼育状況(2026年7月27日現在 放鳥した個体を除く)

佐渡トキ保護センター

75羽(うち2026年生 7羽)

佐渡トキ保護センター・野生復帰ステーション

43羽(うち2026年生 5羽)

多摩動物公園

14羽(うち2026年生 7羽)

いしかわ動物園

10羽(うち2026年生 4羽)

出雲市トキ分散飼育センター

13羽(うち2026年生 3羽)

長岡市トキ分散飼育センター

14羽(うち2026年生 4羽)

佐渡市トキふれあいプラザ

4羽(うち2026年生 2羽)


合計173羽(うち2026年生 32羽)