インドサイ「デコポン」が2歳になりました

2026年10月23日

多摩動物公園で2024年に誕生した「デコポン」(メス)は、先月の9月3日に2歳を迎えました。2歳の誕生日当日、デコポンと母親「ゴポン」にプレゼントとしてスイカを用意しました。

スイカを半玉ずつあげるとゴポンはあっという間に完食していましたが、デコポンはまだ慣れていないのか少しこぼしながらも夢中になって頬張っていました。そんな親子の姿からもデコポンのまだまだ子どもらしい一面が感じられました。今回はデコポンの最近のようすをお届けします。

スイカを食べようとするデコポン
スイカを食べようとするデコポン

1歳半ごろまでは母親のあとを離れず、ゴポンが屋内や放飼場、プールに移動するといっしょになって付いて歩いていました。しかし今年の4月ごろからゴポンと離れて、自分のペースでえさを採食することも増えてきました。ゴポンが放飼場やプールに入っていてもあまり気にせずデコポンは屋内展示場に来て採食しています。

以前はゴポンといっしょに採食するとえさを食べられてしまい、デコポンがまだ食べたそうにしていることもありましたが、離れて採食することにより食べる量が増えました。

成長に合わせてえさも増量し、毎日親子で約70kgもの乾草や青草を与えているためスクスクと成長しています。見た目もゴポンと並ぶと大きくなったのがわかります。子どものころはゴポンの腹の下を通れる大きさでしたが、現在では背がゴポンの顔の高さになるくらいまで成長しました。初めて体重測定をおこなった昨年の8月では約560kgでしたが、今月には約960kgになりました。

インドサイは、性成熟を迎える4~6歳以降で成獣になるため、2歳のデコポンは若獣(3~4歳ごろ)になる手前です。若獣は約1,000~1,500kgと言われているので、体重からも順調な成長が確認できます。

ゴポンと離れて採食するデコポン
ゴポンと離れて採食するデコポン

そして若獣へ向かう成長の一歩を踏み出したことがもう1つあります。それは母親のミルクを吸う回数が減ってきたことです。今でもミルクを吸うことはありますが以前ほど頻繁ではありません。録画画像で毎日夜間のゴポン親子の行動記録をつけていますが、今年の8月上旬までは夜間に5回ほどあった吸い付きが、8月中旬ごろから回数が減っていきました。最近ではないときもあります。

授乳回数が減ることでゴポンから離れて寝ることも多くなるかと予想していましたが、逆にデコポンはゴポンのそばに行き、くっついて寝ることが多くなりました。少しずつ自立していく一方で、まだ母親を必要としている時期なのだと感じます。

この2年間、デコポンは体が大きくなっただけでなく、ゴポンとの距離感など、さまざまな変化を見せてくれました。成長に伴って親とすごす時間や距離感が少しずつ変化していくのが必然ですが、デコポンも毎日の小さな変化を積み重ねながら、少しずつ大人のインドサイへと近づいています。これからさらに成長し、どのような大人のインドサイへと成長していくのか、今からとても楽しみです。

2歳になったデコポン。これからも元気に成長していく姿を、ぜひあたたかく見守ってください。

〔多摩動物公園飼育展示課南園2係 金城〕

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