タスマニアデビル来園10周年記念イベントを実施しました
2026年9月7日
2016年にタスマニアデビルの飼育を開始してから今年(2026年)で10周年を迎えたことを記念し、多摩動物公園でさまざまなイベントをおこないましたので報告します。
記念イベントは6月25日(木)に企画展からスタートしました。タスマニアデビルの生態のほか、デビル顔面腫瘍病に関する研究調査の最新情報をパネルで紹介しました。また、タスマニアデビルの骨格標本や、現地で使用されている専用の捕獲罠なども展示しました。会期を少し延長して7月28日(火)まで開催し、多くの方にご覧いただきました。
当園でのタスマニアデビルの飼育は、タスマニア州政府が進める「セイブ・ザ・タスマニアデビル・プログラム」に参加したことから始まっています。今回はビデオレターやZoomによるオンライン接続も活用し、タスマニア側から関係者を招き、10周年記念セレモニーと講演会を企画しました。
定員の4倍近い応募があり、関心の高さがうかがえました。しかし、予定していた6月27日(土)は台風7号・8号の接近にともなう臨時休園のため、やむなく中止となってしまいました。
翌6月28日(日)は、さいわい台風による影響はなく通常どおり開園できました。この日はタスマニアデビルの耳カチューシャを作るワークショップを実施しました。親子連れを中心に200名を超える方が参加し、とても楽しんでいるようすでした。
悪天候にもかかわらず、イベント会場であるウォッチングセンターには多くの来園者が訪れました。企画展パネルを熱心に読み込んでいる方も多く、「前日の講演会に申し込んだが中止となったので来た」という方もいました。
また、この土日にはタスマニアデビル保全を支援するための募金活動も企画しており、臨時休園により土曜日の実施は見送りましたが、日曜日には多くの方にご協力いただきました。「募金の機会を増やしてほしい」との声もあり、翌週末の7月4日(土)、5日(日)にも募金活動を追加しました。
3日間で集まった募金は総額267,561円となり、8月27日(木)に「セイブ・ザ・タスマニアデビル・アピール」へ全額送金しています。募金いただいた方には記念品として缶バッジをお渡ししました。園の内外でこの缶バッジを付けている方を見かけると、とてもうれしくなります。
中止となってしまったセレモニーと講演会については、タスマニア側との再調整の結果、8月1日(土)にYouTubeライブでのオンライン配信という形で実施することができ、120名を超える方が視聴しました。
セレモニーではタスマニア州のガイ・バーネット副首相からのお祝いのビデオメッセージを上映し、講演会では現地の保全担当者と当園の飼育担当がお話ししました。講演後の質疑応答では、チャットを通じてたくさんの質問が寄せられました。オンライン配信になったことで、応募したけれど落選となってしまった方にも視聴いただくことができた一方で、日時の変更により参加できず残念だったという声も事後アンケートに寄せられました。
そこで、期間限定でアーカイブ配信をおこなうことにしましたので、ぜひ多くのみなさまにご覧いただけたらと思います。
※動画の公開は、2026年10月4日(日)までです。
天候に嫌われてしまい、どうしたものかと思い悩んだりもしましたが、職員みんなで準備や調整を念入りに進めたこと、多くの関係者のご協力いただいたことにより、無事にイベントを終えることができました。
このイベントを目的に来園した方、たまたまやっていたので参加した方など、きっかけはさまざまですが、多くの人たちにタスマニアデビルの魅力を伝える機会になったのではないかと考えています。これからも、「動物大使」として来園したタスマニアデビルたちとともに、普及啓発に力を入れていきたいと思います。
〔多摩動物公園教育普及係 香坂〕

