グレビーシマウマおよびモモイロペリカンの近況
2026年7月10日
今年(2026年)3月18日、京都市動物公園よりグレビーシマウマのメス「ミンディー」が来園しました。翌日には、柵越しにオスの「ななと」と顔合わせをおこないました。ななとは、2025年12月に同じく京都市動物園から来園しています。2頭は、京都市動物園で繁殖経験のあるペアで、再会してすぐに互いを気にするようすが見られました。
ミンディーには、まず、新しい環境と夜間にすごす自室を覚えてもらうため、動物舎に隣接するサブパドックで放飼練習をおこないました。来園から1週間ほど経つと、ななとはミンディーのサブパドック前で出舎を待つようになり、ミンディーが部屋から出てくる際には、大きな鳴き声であいさつをする姿も確認されました。
その後、ミンディーが新しい環境に十分慣れてきたと判断し、4月22日から大放飼場で2頭の同居を開始しました。同居初日から、ななとはミンディーに強い関心を示し、追走やマウントを試みる行動が見られました。4月29日には初めて交尾の成立を確認し、その後も1週間ほど同様の行動が続きました。
グレビーシマウマは一年中繁殖が可能な種で、発情周期が約30日とされるため、妊娠しない限り約30日間隔で発情を繰り返します。しかし、ななととの交尾があった翌月の6月に発情が回帰せず、ミンディーの採食量に増加傾向が見られることなどから、妊娠の可能性を期待してようすを見ています。
グレビーシマウマの妊娠期間は約420日です。順調に進めば、来年の初夏にはシマウマの赤ちゃんがご覧いただけるかもしれません。現在もななととミンディーが2頭で走り回ったり、並んで採食したりするなど、仲睦まじい姿が引き続き見られています。
また、4月1日には、サバンナエリアで展示していたキリン、グレビーシマウマ、シロオリックスにモモイロペリカンが加わり、4種の動物がそろいました。冬季は鳥インフルエンザ対策のため展示を中止していたモモイロペリカンを、対応レベルが落ち着いたことを受けて大放飼場へ戻したためです。
モモイロペリカンの群れは昨年中に、上野動物園と八景島シーパラダイスから受け入れた個体が加わり、現在はメス3羽、オス9羽の計12羽となっています。換羽が始まる5~6月までのあいだに繁殖行動が見られることを期待していましたが、今期は確認されないまま換羽期を迎えました。
一方で、行動範囲は着実に広がっており、サバンナエリア工事後にペリカン池内へ新設した巣台へ初めて入るようすも確認され、前向きな変化と捉えています。引き続き、繁殖につなげられるよう環境づくりに取り組んでいきます。
〔多摩動物公園北園飼育展示係 菊池〕

