ニホンカモシカが生まれました

ニュース
2026年10月2日

井の頭自然文化園では、2026年9月21日(月)に、ニホンカモシカが1頭生まれました。性別はメスです。

室内でニホンカモシカの親子が向かい合って立っている
生まれた子と母親の「すずな」(2026年9月21日撮影)

誕生までの経緯

今回誕生した子どもは、メスの「すずな」と、2025年7月にすずなが出産したオスの「ナツ」とのあいだで生まれた可能性があります。

母親のすずなは2021年から4年続けて出産をしており、本年度は体調管理のため繁殖をおこなわない方針で飼育をしていました。そのため、すずなのペアとなるオスの「ムム」を、繁殖期に入った2025年9月から2026年4月まですずなと分けて飼育していました。

一方、2025年7月にすずなが出産したナツは順調に成育し、生後5か月をむかえる頃から母親に対して交尾姿勢をとるようなしぐさが見られていました。この行動は発達段階で一般的に見られるものです。また、ニホンカモシカが繁殖し始めるのは飼育下では通常生後約1年半ごろからと言われており、独り立ち前のナツを母親から離すことは非常に大きなストレスになります。これらを考慮し、親子2頭の同居を継続していました。出産日と妊娠期間から逆算すると、本来カモシカの非繁殖期である2026年2月頃に交尾が成立したものと推察しています。

今回の事例から今後のニホンカモシカの飼育方法を再検討すると同時に、誕生した個体と母親すずなの体調管理に努めていきます。

現在の母子の状況

現在、母子は健康管理のため、園路から距離のある予備放飼場に出ています。子の状態が落ち着いたら展示場所を変更する予定です。

当園での飼育状況(2026年10月2日現在)

4頭(オス2、メス2) ※今回生まれた子どもを含みます。

日本国内の飼育状況(2025年12月31日現在)

19園館 39頭(オス21、メス18)
資料:2025年度ニホンカモシカ国内血統登録台帳【(公社)日本動物園水族館協会】