井の頭自然文化園は開園84周年を迎えました
2026年5月17日
おかげさまで、井の頭自然文化園(以下、文化園)は、84周年を迎えました。心より感謝申し上げます。
先日、所用があって上野動物園へ出かけることがありました。平日にもかかわらず、多くの方が来園されていました。特に、外国からのお客様や大人の方の来園が多いのが印象的でした。一方で、文化園に戻って園内を巡回していると、小さなお子さん連れの方がとても多く、「井の頭には、緑に囲まれ、小さなお子さんと安心して過ごせる魅力がある」ことを改めて思いました。
さて、早いもので昨年4月に着任してから1年余りが経ちました。この間、新たにカピバラ、ホンドタヌキ、ニホンノウサギ、フェネックなどがやってきました。本園ではペンギン舎、分園ではコールダック舎の改修が完了したほか、7年ぶりにトウキョウダルマガエルの繁殖にも成功しています。
文化園は単に動物園ではなく、遊具やスポーツランド、山野草園、彫刻園などもあります。ほかにも「いきもの広場」があり、私自身が幼少期に経験した自然環境や生き物たちに出会える場となっています。文化園には多様な魅力があると思います。
また、今年はアジアゾウのはな子が死亡して、10年になります。昨年の開園記念日の記事の中で、私が水生物館で飼育係をしていたことをお伝えしましたが、当時、一緒に働いていた方は飼育の大先輩で、実ははな子の元飼育担当者でした。休憩時間などに、よくはな子のことを聞きました。数年後、その先輩ははな子の担当に復帰し、退職されるまではな子の世話を任されておりました。その後、私は伊豆大島に赴任していましたが、いただくお手紙には、いつもはな子のことばかりつづられていたことを記憶しています。
最後になりますが、私の好きな言葉の一つに「不易流行(ふえきりゅうこう)」があります。古き良き伝統を守りつつ、失敗を恐れずに新しいことにチャレンジし、取り入れていく。井の頭でも実践していきたいと思います。
[井の頭自然文化園 園長 杉野 隆]

