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インドサイの「ター」が死亡しました
 └─2023/04/17
 2023年4月13日、多摩動物公園のインドサイのオス「ター」が死亡しました。ターは1996年11月20日にスイスのバーゼル動物園で生まれ、1998年10月8日に来園した個体です。26歳でした。死因は起立不能による多臓器不全でした。


インドサイ「ター」(2017年10月23日撮影)

経緯

 ターは今年(2023年)の2月頃から、起き上がるときにふだんより時間がかかるようになりました。後肢に痛みがあるようだったので、投薬治療とともに、爪を削ったり、床にウッドチップを敷き詰めて足への負担を減らしたりするなどの対策を続けてきました。

 一時改善したように思われましたが、4月10日の夜から起立することができなくなりました。投薬、麻酔下での体位改善など、ターが自力で起立できるように治療を続けましたが、4月13日の夕方に状態が悪化し、18時過ぎに死亡を確認しました。

 起立できない時間が続いたことで筋肉の損傷と循環の悪化が生じ、老廃物が溜まって複数の臓器に障害を引き起こしたと考えられます。

 ターの死亡後、多摩動物公園で飼育するインドサイはメスの「ゴポン」とオスの「ビクラム」の2頭です。

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(2023年04月17日)



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