本日2014年5月4日(日)15時20分ごろ、多摩動物公園のマレーバクのオス「スリスク」(20歳)が死亡しました。スリスクは1994年3月25日にタイの
ドゥシット動物園で生まれ、2001年3月27日に多摩動物公園に来園しました。
スリスクは「リザ」(現在15歳)とのあいだに2子をもうけました。2007年12月に生まれたメス「咲子」(サコ、
ニュース)、そして2011年7月生まれのオス「ケン」(
ニュース)です。
最近、高齢のスリスクは歩き方も弱々しくなり、また視力も落ちてきていたので、治療を続けてきました。今日も通常どおり運動場に出ていましたが、地面に生えた草を食べながら歩いている途中、斜面で足を滑らせて転び、頭部が池の水の中に入ってしまう状態になりました。転倒後ただちに担当職員が救助にあたりましたが、残念ながら死亡しました。通常であればすぐに起き上がれる状況でしたが、体の弱っていたスリスクにはむずかしかったようです。現在、死因を調査中です。
※追記:解剖の結果、死因は心外膜炎と判明しました。水際を歩いていた際、急激に心臓が弱ってしまったものと思われます。
スリスクの死亡後、多摩動物公園のマレーバクはオス2頭、メス2頭となります。なお、日本国内でのマレーバク飼育数は2013年12月31日時点でオス19頭、メス15頭です(施設数は11。日本動物園水族館協会の資料より)。
◎過去のニュースから
「
梅雨のマレーバク」(2010年7月9日)
(リンク先ページの写真は雨中に立つスリスク、そしてその背景にリザ)
(2014年05月04日)
(2014年05月18日追記)