井の頭自然文化園では、環境省のツシマヤマネコの「飼育下繁殖事業」に協力し、2006年度からツシマヤマネコの飼育を開始しています。
この冬~春の繁殖期に向けて、環境省が策定した「平成27-28年 ツシマヤマネコ繁殖(移動)計画」に基づき、井の頭自然文化園からオス1頭がよこはま動物園に移動します。また、オス1頭が富山市ファミリーパークから、メス1頭が福岡市動物園から来園します。
なお、当園に来園する2頭は非公開施設で飼育する予定です。
当園飼育個体の移動について
(1)井の頭自然文化園に来園するツシマヤマネコ
性別 | 年齢 | 移動元 | 移動日 |
---|
メス | 9 | 福岡市動物園 | 11月22日 |
オス | 14以上 | 富山市ファミリーパーク | 11月19日 |
(2)井の頭自然文化園から移動するツシマヤマネコ
性別 | 年齢 | 移動先 | 移動日 |
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オス | 11 | 横浜市立よこはま動物園 | 11月22日 |
 |  |
福岡市動物園から来園するメス | 富山市ファミリーパークから来園するオス |
公開について
飼育下繁殖事業の目的のため、当園に来園する2頭は非公開施設で飼育する予定です。
経緯
環境省では、絶滅危惧種のツシマヤマネコの保護を図るため、「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」(通称「種の保存法」)に基づく保護増殖事業を実施しています。その一環として、(公社)日本動物園水族館協会に依頼し、国内の計9施設において飼育下繁殖事業に取り組んでいます。
今回、この冬~春の繁殖期に向けた「平成27-28年 ツシマヤマネコ繁殖(移動)計画」が策定され、それに基づき、全国で合計9頭の移動を実施することとなりました。
当園における飼育状況
4頭(オス2頭、メス2頭) ※すべての移動が終了した後の数
日本国内の飼育状況
10施設、35頭(オス20頭、メス15頭) ※2015年11月13日現在
【参考】全移動個体一覧および移動日
性別 | 年齢 | 移動前 | 移動後 | 移動日 |
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メス | 0 | 対馬野生生物保護センター | 福岡市動物園 | 11月27日 |
オス | 11 | 井の頭自然文化園 | 横浜市立よこはま動物園 | 11月22日 |
オス | 11 | 富山市ファミリーパーク | 西海国立公園九十九島動植物園 | 11月18日 |
オス | 9 | 西海国立公園九十九島動植物園 | 富山市ファミリーパーク | 11月18日 |
メス | 9 | 福岡市動物園 | 井の頭自然文化園 | 11月22日 |
オス | 8 | 福岡市動物園 | 名古屋市東山動植物園 | 11月25日 |
オス | 8 | 福岡市動物園 | 京都市動物園 | 11月25日 |
オス | 14以上 | 富山市ファミリーパーク | 井の頭自然文化園 | 11月19日 |
オス | 6以上 | 対馬野生生物保護センター | 西海国立公園九十九島動植物園 | 11月16日 |
※移動日等については変更の可能性があります。
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(2015年11月19日、新たに決定した移動日を追記)