多摩動物公園では、「ナスカの地上絵」に描かれているといわれる鳥「チャムネエメラルドハチドリ」の展示を再開しました!
チャムネエメラルドハチドリは、ペルーとエクアドルに分布する小さな鳥。1991年5月、多摩動物公園ではペルーから来た9羽の展示を開始し、同年12月には繁殖にも成功しました。
その後1992年には、繁殖に成功するとともに、オス2羽、メス1羽を導入。1995年と1996年にも繁殖が見られました。しかしその後、飼育数は徐々に減り、2006年7月に1羽もいなくなってしまったのです。(なお、当園での飼育最長期間は10年9か月でした。)
しかしこのたび、ふたたびペルーから10羽(性別不明)が来園。2008年7月14日から展示を再開しました。多摩動物公園の昆虫生態園内で自由に飛んでいます。ハチドリ類の飼育と繁殖は非常にむずかしく、日本国内で見られる施設は多くありません。
昆虫生態園のあちこちに、餌となる「蜜」を入れた円筒型の給餌容器をぶらさげてあります。高速で羽ばたきながら空中で静止(ホバリング)し、容器から蜜を吸うハチドリを、昆虫生態園でごらんください。
・関連ニュース「
ハチドリが彫刻に攻撃? 求愛?」(2006年06月30日)
写真上:細く尖ったくちばし、首まわりの金属的緑色が特徴
写真下:ホバリングしながら吸蜜するチャムネメラルドハチドリ
(2008年07月25日)