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続・新たな視点で見てみると(2)
 人工なぎさのトビハゼ
 └─葛西  2008/06/27

  「続・新たな視点で見てみると」の第2回は、葛西臨海水族園の目の前にある人工的に作られた「なぎさ」にすんでいるトビハゼです。人工なぎさは陸から離れた島のようになっていますが、「西なぎさ」には橋がかけられていて、水辺に親しんでいただく場所になっています。

 しかし、「東なぎさ」は生物保護のために人の立ち入りを禁止していて、陸続きにはなっていません。トビハゼはこの「東なぎさ」に生息しているのです。

 2008年6月17日、トビハゼを調査するために小さなボートで東なぎさに渡りました。今の時期、東京湾のトビハゼは求愛ディスプレーをしているはずです。そのようすを撮影しようと、ビデオカメラも持ちこみました。しかし、ちょっと時期が早かったのか、活発に行動しているトビハゼは見られませんでした。

 残念ながら、はっきりとしたディスプレー行動を撮影することはできませんでしたが、どこかしらユーモラスなトビハゼの顔や体の動きなどを、じっくりと観察し、撮影することができました。

【東なぎさのトビハゼの動画】

 ・Windows Media形式(Windowsの方はふつうはこちら)
 ・QuickTime形式(Macintoshの方はこちらがおすすめ)

 ちょっと映像が長いかもしれませんが(約2分30秒)、東なぎさの土手に腰かけたつもりで、トビハゼのようすをじっくりごらんください。

 7月にまた調査をおこなう予定です。そのときはぜひともディスプレーを撮影するつもりです!

〔葛西臨海水族園飼育展示係 三森亮介〕

※葛西臨海水族園で飼育しているトビハゼの求愛行動については、こちらの記事をごらんください。

(2008年06月27日)



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