「続・新たな視点で見てみると」の第2回は、葛西臨海水族園の目の前にある人工的に作られた「なぎさ」にすんでいるトビハゼです。人工なぎさは陸から離れた島のようになっていますが、「西なぎさ」には橋がかけられていて、水辺に親しんでいただく場所になっています。
しかし、「東なぎさ」は生物保護のために人の立ち入りを禁止していて、陸続きにはなっていません。トビハゼはこの「東なぎさ」に生息しているのです。
2008年6月17日、トビハゼを調査するために小さなボートで東なぎさに渡りました。今の時期、東京湾のトビハゼは求愛ディスプレーをしているはずです。そのようすを撮影しようと、ビデオカメラも持ちこみました。しかし、ちょっと時期が早かったのか、活発に行動しているトビハゼは見られませんでした。
残念ながら、はっきりとしたディスプレー行動を撮影することはできませんでしたが、どこかしらユーモラスなトビハゼの顔や体の動きなどを、じっくりと観察し、撮影することができました。
【東なぎさのトビハゼの動画】
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Windows Media形式(Windowsの方はふつうはこちら)
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QuickTime形式(Macintoshの方はこちらがおすすめ)
ちょっと映像が長いかもしれませんが(約2分30秒)、東なぎさの土手に腰かけたつもりで、トビハゼのようすをじっくりごらんください。
7月にまた調査をおこなう予定です。そのときはぜひともディスプレーを撮影するつもりです!
〔葛西臨海水族園飼育展示係 三森亮介〕
※葛西臨海水族園で飼育しているトビハゼの求愛行動については、
こちらの記事をごらんください。
(2008年06月27日)