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新たな視点で見てみると(21)──顕微鏡で見るスマの孵化
 └─葛西  2007/12/07

 葛西臨海水族園の「大洋の航海者:マグロ」水槽では、毎年、初夏から初冬にかけて、スマとハガツオの産卵が見られます。そのスマの卵から仔魚が孵化するシーンを、顕微鏡カメラで撮影してみました(以前公開した、スマの産卵シーンの動画は、下記リンクをごらんください)。

・ニュース「今年もスマとハガツオの産卵が始まりました

・スマの産卵シーンの動画
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 水槽から回収した受精卵は、ビーカーなどに入れてエアーレーションをしておくと、翌日には孵化を始めます。卵は水面直下に浮いているので、エアコンなどのちょっとした風でも、すぐに動いてしまいます。これを顕微鏡で撮影するためには、卵が画面の中央に来るよう、つきっきりで調整しなければなりませんでした。

【動画:スマの孵化】
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 残念ながら、撮影が終わらないうちに飼育作業の時間になってしまい、肝心の「孵化の瞬間」をとらえることができませんでした。今年の産卵シーズンはすでに終わってしまったので、来年また挑戦してみたいと思います。

〔葛西臨海水族園飼育展示係 三森亮介〕

写真上:スマ成魚
写真下:スマとハガツオの卵

(2007年12月7日)



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