ニュースでお伝えした予定のとおり、マレーバクの「ダン」(オス、1歳)が、2007年6月27日、愛媛県県立とべ動物園へ旅立ちました。
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「人気者マレーバク『ダン』愛媛へ」
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とべ動物園
ダンは「ブリーディングローン」(動物園どうしが協力して繁殖をすすめるために、動物個体を貸し借りする契約)によって、とべ動物園に移ることになりました。
出発に先立ち、2007年6月24日にはお別れ会を盛大におこないました! 当日はあいにくの雨模様でしたが、たくさんの方々に参加していただきました。
ダンに、くだものや野菜、パンなどで作られた特製ケーキをプレゼントすると、かなりの量があったにもかかわらず、ゆっくりと食べながら、きちんと完食。
ダンが生まれたのは、2005年9月22日です。多摩動物公園でマレーバクが繁殖したのは18年ぶりのことでした。マレーバクの赤ちゃんは、イノシシと同様、体にしま模様があります。ダンも、ひさしぶりの「うり坊」の誕生として、おおいに話題になりました。その後、病気やけがもせず、すくすく育って、このたび愛媛への婿入りとなったのです。
とべ動物園には、ダンと同い年の「ヒメ」というメスがいます。ヒメは静岡市立日本平動物園生まれで、当園にいる「ユメ」の妹にあたります。ダンはこれまで、ユメのとなりの運動場にいました。ユメの妹であるヒメに、ダンはなにか「ごあいさつ」をしたのでしょうか?
ダンがいなくなり、少々寂しくなってしまったマレーバク舎ですが、数年後にはダンがお父さんになったという知らせが届くことを祈っています。当園でも、元気なうり坊をまたお目にかけることができるよう、がんばりたいと思います。
〔多摩動物公園南園飼育展示係 生駒正和〕
写真上:特製ケーキを食べるダン(2007年6月24日)
写真中:生まれた翌日のダン(2005年9月23日)
写真下:生まれて初めて泳ぐダン(2006年3月11日)
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「マレーバク、18年ぶりの誕生!」
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「マレーバクの赤ちゃん」(生まれたばかりのダンをビデオでどうぞ!)
・動画
「マレーバクの赤ちゃん変身中」(シマシマ模様がだんだんはっきり)
・ニュース
「マレーバク『ダン』成長」(シマが現われるようすを組写真で)
・東京ズーネット「どうぶつ図鑑」の
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(2007年7月20日)