2024年8月12日更新:
子どもたちの近況と愛称の決定について追記しました。
くわしくはこちらをご覧ください。
上野動物園では、2021年以来となるマヌルネコの子どもが3頭誕生しました。父親はロシアのノボシビルスク動物園から、母親は埼玉県こども動物自然公園からそれぞれ2018年と2019年に来園した個体です。このペアでの繁殖は2回目となります。
2024年6月25日(火)から、小獣館1階の展示室にて母親と子どもを飼育する予定ですが、環境への順化を目的に、当面の間はガラス面に目隠しを貼り、人止め柵を設置します。慣らし期間中はご覧いただけませんが、母子のようすを観察しながら、順次目隠しなどの対応を緩和していく予定です。
誕生日 2024年4月13日(土)
頭数・性別 3頭(オス1、メス2)
※3頭のうち、1頭(メス)は骨折のため現在動物病院で治療中です。
そのため、子どもの展示は2頭となります。
両親 父親:2018年9月21日
ロシアのノボシビルスク動物園から来園
母親:2019年5月20日
埼玉県こども動物自然公園から来園
経緯
2024年2月5日から当該の親個体2頭の同居をバックヤードでおこないました。その翌日から交尾が複数回観察されたため、出産に備えていたところ、4月13日に子どもの鳴き声が巣箱内から聞こえ、出産を確認しました。4月26日には、子どもが3頭誕生していることを確認し、5月19日に初めて子どもが自力でえさを食べるようすを観察しました。現在では、母親とともに巣箱外ですごす時間が増え、きょうだい同士で遊ぶようすも見られています。

展示予定のマヌルネコ親子(2024年6月13日撮影)
当園での飼育状況
8頭(オス4頭、メス4頭) ※今回誕生した子どもを含みます
2024年7月5日更新:展示について
7月5日に目隠しをすべてはずしました。人止め柵はまだ設置していますので、距離を保ちながら譲り合ってご覧ください。
2024年8月12日更新:子どもたちの近況と愛称の決定について
小獣館で母親といっしょに展示中の「フィーガ」(オス)と「アブリコース」(メス)は、食欲旺盛で体重は約2kgになりました。2頭でじゃれて遊ぶようすも頻繁に観察されています。そんな2頭を見分けるためには尾の模様に注目してください。尾の輪模様が一重になっているのがフィーガ、二重がアブリコースです。
骨折のために入院中の「サフラン」(メス)は現在も治療を継続していますが、展示中の2頭と同様に食欲旺盛で体重も順調に増えており、とても元気です。
父親と子どもたち3頭の愛称は、母親「プリームラ」の名前(ロシア語で「サクラソウ」)にちなんで、下記のとおりとしました。
| 愛称 | ロシア語表記 | 意味 |
父親 | クリョン | клен | カエデ |
子ども:オス | フィーガ | фига | イチジク |
子ども:メス① | アブリコース | абрикос | アンズ |
子ども:メス② | サフラン | шафран | クロッカス |
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マヌルネコの繁殖(2021年06月10日)
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(2024年08月12日:子どもたちの近況と愛称の決定について追記)