ニュース
マヌルネコの繁殖
 └─ 2021/06/10(08/23更新)
 上野動物園で飼育しているマヌルネコが繁殖しました。現在は2頭の子どもが順調に生育しています。

マヌルネコの母子
(左:母親 中央・右:子ども)
(撮影日:2021年05月29日)
マヌルネコの母子
(奥:母親 手前:子ども)
(撮影日:2021年05月29日)

 両親は非公開エリアで飼育している2頭で、オスは2018年にロシアのノボシビルスク動物園から、メスは2019年に埼玉県こども動物自然公園から来園しました。交尾は2021年1月18日、子どもの鳴き声により出産を確認したのは3月28日で、交尾後69日目でした。

 メスはオスと同居したまま出産し、子育てしています。オスとメスはお互いに多少、けん制するようすもみられますが、本格的に争うようなことはせずにすみ分けており、子育てはメスのみがおこなっています。

 出産後、一時的に子どもの声が聞こえなくなりましたが、メスは育児を継続しているようすだったので、巣箱の中を確認することはせずにふだんと同じように飼育作業を続けて見守りました。

 出産後の子育てはしばらく巣箱内だけでおこなわれるため、実際に子どもの姿を確認できたのは4月8日でした。巣箱の入口からどうやら乳を飲んでいるらしい子どもの小さな尾と後ろ足が見えました。その後、4月18日に小さな尾が2本見えたことから、子どもは複数頭いると確信し、4月23日に、初めて巣箱の外に出ている2頭の子どもの姿を確認しました。

 しばらくの間は、せっかく外に出ても母親にくわえられて巣箱に戻されていた子どもたちでしたが、6月上旬には母親のいる巣箱の上に自力で登れるほどに成長しています。2頭の性別はまだわかっていません。

 母親が安心して子育てできるよう、見守っていきたいと思います。なお、現時点で、マヌルネコの親子の公開の予定はありません。



(08月23日追記)
 マヌルネコの子どもたちはまもなく生後5か月となります。公開はおこなっておりませんが、元気に育っています。
 この日、母親は巣箱に隠れていて姿をみせませんでしたが、子育てには関与せず同居している父親と比べると、子どもたちは顔立ちに幼さが残るものの、だいぶ体つきがしっかりしてきました。  
 引き続き、母親が安心して子育てできるよう、見守っていきたいと思います。

マヌルネコの子どもたち
(左・中央:子ども 右:父親)
(撮影日:2021年08月18日)
マヌルネコの子ども
(撮影日:2021年08月18日)


(2021年06月10日)
(2021年08月23日追記)



ページトップへ