2023年12月17日更新:
モモコの近況を追記しました。
くわしくはこちらをご覧ください。
1. 「スモモ」の近況(2023年3月7日)
人工哺育で飼育管理中の「スモモ」は、現在、生後9ヵ月を過ぎ、体重も3月1日時点で7,400gと順調に成長しています。
今までは群れのくらす隣の部屋ですごしていましたが、2月26日からは群れの部屋の一室をスモモ専用にしてそちらに移動しました。スモモが新しい部屋にいるのを確認すると、群れの個体が交互にのぞき、そのなかでも「ハオコ」がいちばん長くスモモを見守るようすが観察されました。
移動したスモモは、群れのようすをうかがうだけでなく、自由に遊んでいる時間が多く見られるようになりました。さらに、体の成長とともに身体能力も発達し、部屋にあるはしごのスムーズな昇降や、台の上で遊ぶ時間の増加などの行動の変化も見られています。
また、室内に置いたニンジンやナス、レタス、インゲン、リンゴ、ペレットなど、さまざまなものを自ら手に取ってよく食べるようになりました。
2. スモモとモモコの同居と今後の群れへの復帰プロセス
群れとの檻越しの交流も十分であり、スモモと群れのゴリラの双方に親和的な行動も見られたことから、いよいよ3月6日に、母親の「モモコ」との同居をはじめました。
同居の瞬間は、スモモとモモコの部屋を仕切る扉を少し開け、スモモだけが自由に通過できるようにしたところ、スモモが扉の隙間まで近づき、それをモモコが腕を伸ばして抱きかかえました。その後、スモモ自身もモモコの腕に抱き着いたり、背中に乗ったりするようすが観察され、群れ入れまでの重要なステップを一段上がることができ、胸をなでおろしています。
今後は、スモモとモモコの2頭でしばらく同居させたのち、さらに群れとの合流を試み、展示にまでつなげていきたいと考えています。状況は随時お知らせいたしますので、あたたかい目で見守っていただけましたら幸いです。
【動画】「スモモ」と「モモコ」の同居のようす
3. モモコの近況
2023年3月7日
モモコの体調ですが、動作や採食状況に大きな変化は見られず、現在の体重は103kgで増加傾向にあります。
2月13日に血液検査をおこなったところ貧血は見られず、再生不良性貧血の治療が順調であることを確認しました。今後は投薬量をできるだけ減らすことを目標に治療を続けていきます。
2023年12月17日
これまでの記事(
「モモコの体調(2023年3月)」および
「モモコの近況(2022年9月)」)の通り、モモコに「再生不良性貧血」の投薬治療を続けていますが、健康状態を確認するため11月20日に麻酔下で検査をおこないました。
血液検査の結果から、貧血については正常値を維持しております。今後は基本的に現在の治療を続け、定期的な検査など必要な処置をおこなってまいります。
ニシゴリラ「モモコ」
※群れ入れを段階的に進めていくなかで、展示場に出ない個体が出る可能性があります。
また、ニシゴリラの展示を休止する場合もあります。ご了承ください。
※えさの時間や、管理上の理由から一時的に出入り自由状態となるためご覧いただけない可能性があります。
※モモコは投薬を続けながらの管理となります。体調や状況しだいでは非公開になる場合もあります。
(2023年03月07日)
(2023年12月17日:「モモコの近況」を追記)