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ニシゴリラの近況について
 └─ 2022/09/07(09/19更新)

モモコの近況

 前回の記事で、ニシゴリラの「モモコ」の貧血が大きく改善したことをお知らせしました。

 また、そのほかの血液検査の結果にも(大きな)問題はなく、体重も97kg(8月22日時点)と健康なころと同等まで増加し、活力も戻っています。そのため、群れに戻しても問題ないレベルまで回復したと判断し、9月5日に群れに合流させました。合流直後から群れ、モモコともに非常に落ち着いており、大きな混乱はありませんでした。

2022年9月19日追記:
 確定診断には至っていませんが、症状や検査結果、専門医の意見をふまえて治療(投薬)し、治療への反応も認められたことから、「再生不良性貧血」を疑い治療を継続しています。現在貧血は改善し、一般状態も良好です。今後は引き続き検査や治療を継続しながら、飼育管理してまいります。

 今後もモモコは投薬を続けながらの管理となります。体調や状況しだいでは非公開になる場合もありますが、見守っていただければ幸いです。


左からモモコ、コモモ、下 リキ
(撮影日:2022年9月5日)


モモコと群れのようす
(左からトト、ハオコ、モモカ、モモコ、コモモ、リキ)
(撮影日:2022年9月5日)

モモコの子どもの近況

 5月31日に生まれた子どもは、8月31日現在、体重3,725gとなり、前回報告時の体重(3,170g)から555g増えました。ゴリラの子どもは前歯が生えるころに物を噛み始めます。子どもも同様の行動が見られたため、葉物野菜など固形物をかむ練習を始めました。

 最近では周囲のものに興味を示し、積極的に手を伸ばしてさわろうとします。また、不安定ながらも四肢で歩行するようすが見られています。

 これまで日中はゴリラ舎、夜間は動物病院の保育器ですごしていましたが、8月23日に保育器をゴリラ舎の事務所に移動し、一日を通してゴリラ舎ですごさせるように変更しました。ゴリラ舎では、日中は職員に抱き着かせ、群れのゴリラに対面させたり、寝室を見せたりしながら新しい環境に慣れる練習をしています。また、職員に抱き着かせていないときは、群れのくらす隣の部屋に収容するなどして、群れのそばですごす時間を長くしています。

 今後もモモコや子ども、群れのようすを見ながら、群れへの合流に向けて慎重に一歩ずつ進めていきます。


職員に抱き着き、ゴリラ舎のようすを見てまわる子ども
(撮影日:2022年9月5日)

(2022年09月07日)
(2022年09月19日:「モモコの近況」に追記)



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