「みじかくも美しく燃え」、1889年にスウェーデンで実際に起きた美しい悲恋物語から表題を捻ったもので、映画ファンのみなさん、すみません!
上野動物園内の高原リゾート(?)へ避暑に出かけていたガラパゴスゾウガメは、2012年9月29日サマーバケーションが終了し、無事に館内の展示場へ帰ってきました。
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「ガラパゴスゾウガメが高原リゾートへ!?」(2012年07月20日)
通常、館内への移動は外気温が20℃を下回るころを目途にしていましたが、今年は台風17号の接近もあり、少し早目に移動をすることにしました。7月避暑に向かう際には、大好きなスイカで誘導しましたが、スイカのない今の時期は次に好きなバナナで誘導です。毎回のことですが、暗い所や狭い所が苦手なようで、そういう場所に差しかかると足踏み状態になったり、方向転換したりで、その都度職員が5人がかりで押したり引いたりあやしたり……。その甲斐あって、80メートルをわずか30分と言う「迅速(?)かつ安全」な移動となりました。
館内の展示場に戻ったガラパゴスゾウガメは、何事も無かったかのように澄まし顔、やはり住み慣れた我が家が一番なのかもしれません。わずか2か月間緑萌える木陰で「みじかくも美しく萌え」た、ガラパゴスゾウガメの暑い夏は終わりました。
・東京ズーネットBBの動画
「ガラパゴスゾウガメ『タロウ』室内へ」
写真:無事に室内に戻ったガラパゴスゾウガメ
〔上野動物園両生は忠類館飼育展示係 伊東二三夫〕
(2012年10月05日)