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カイツブリのひなの成長
 └─井の頭 2009/06/26

 井の頭自然文化園でカイツブリのひなが孵ったことをこちらの臨時ニュースでご紹介しました。

 それから数日しか経っていませんが、ひなは日々成長し、生活ぶりはどんどん変化しています。

 孵化後7日目を迎えたひなは、潜水練習を始めたようです。今までひなが潜水するのは、職員が掃除のために水槽に入って近くに寄ったときでした。つまり、ひなは潜って私たちから逃げていたのだと思います。でも、最近は、とくに警戒するような状況ではないときに、なんだか楽しそうに何度も潜水しているのを見かけます。

 ひなは、孵化してからずっと、親鳥が口もとまで運んできてくれるミールワームやコオロギだけを食べていましたが、やはり孵化後7日目から、自分のすぐ近くの水面に浮いているミールワームを食べ始めました。そして、孵化後8日目には、親鳥が獲ってくる小魚(モツゴ)も食べ始めました。

 最初と2番目に孵化したひなは、あとから孵化したひなより体が明らかに大きくなり、水面に出ていることも多くなってきて、すがたが見える時間が徐々に増えてきています。

 それは、親の背中で過ごす時間が徐々に短くなってきているということでもあります。1羽の親鳥の背中にひなが4羽いっぺんに乗ってしまうことがありますが、定員オーバー気味で、手足がはみだしています。

 カイツブリのひなが親の背中に入っているようすは徐々に見られなくなり、6月末から7月の初めくらいで終わってしまうと思われます。ぜひお見逃しなく!

・関連ニュース「カイツブリの巣作りと産卵」(2009年04月)

〔井の頭自然文化園水生物館飼育展示係 荒井寛〕

(2009年06月26日)



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