井の頭自然文化園では、今年(2008年)2月から6月まで、ツシマヤマネコはどんな動物なのか、なぜ減ってしまったのかを伝える特設展示「ヤマネコからの手紙」を開催しました。
・お知らせ「
『ヤマネコからの手紙』開催中!」
このたび、「ヤマネコからの手紙」に対して子どもたちからのメッセージを書いてもらうため、小学4~6年生を対象としたヤマネコミニ講座を事前募集でおこないました。
・お知らせ「
ヤマネコミニ講座の開催とヤマネコへの手紙募集」
ミニ講座には、9月13日と14日の2日間で計33名の参加者がありました。まず、対馬の動物を使ったパズルで班分けをおこない、井の頭自然文化園で実際に公開されているツシマヤマネコを観察しながら、ヤマネコの形態や行動について調べ、その結果をジェスチャーを交えながら発表しました。
続いて、対馬ってどんなところ?、ツシマヤマネコの現状は?、なぜ減ってしまったのか?、どんな対策がとられているのか?──について、飼育係が説明しましたが、ただ解説するだけでなく、ツシマヤマネコが減った理由を班ごとに話し合ってから発表してもらうなど、子どもたちが自分で考えることを重視しました。初対面の相手と話し合ったり発表をすることを恥ずかしそうにしている子どももいましたが、すぐにうち解け、全員が熱心に取り組んでいました。最後は、ヤマネコに与えている餌を見たり、モニターカメラでツシマヤマネコを観察するようすを見たりして、講座は終わりました。
現在、ミニ講座をもとに、参加者からツシマヤマネコに向けて「ヤマネコへの手紙」を募集しています。手紙を書いた人の中から対馬市長賞3名を選び、この方々には実際に対馬を訪れてもらい、ツシマヤマネコを観察したり、対馬の自然やヤマネコ保護活動などを体験したりしてもらう計画です(ツアー主催は対馬観光物産協会)。すでに何通もの「ヤマネコへの手紙」が来ています。寄せられた「ヤマネコへの手紙」や対馬でのようすについては、追ってお知らせします。
〔井の頭自然文化園飼育展示係長 小林和夫〕
(2008年09月19日)