上野動物園のカバ「ジロー」(オス)が死亡しました。死亡確認日は2022年3月21日です。38歳でした。
ジローは1983年6月17日に札幌市円山動物園で生まれ、1985年10月7日に来園しました。長く同居したメスの「サツキ」(2011年に死亡)とのあいだに2回子どもが誕生しましたが、残念ながらどちらも育たず、新たに2015年に来園したメスの「ユイ」との同居をめざしていました。
ジローは、来園者のすぐ目の前で大きく口を開けて牙を見せたり、独特の大きな鳴き声をあげたりするオスとしてのアピールをよく見せ、迫力あるカバの魅力を体感させてくれました。
2022年3月にお知らせしたとおり、今年3月中旬に自力で立ち上がることが難しくなり、それ以降は体の負担を減らすため、プールで水の浮力を利用しながら管理をしていました。当初は食欲もありませんでしたが、ここ数日は多少のえさを口にするようになってきていたので職員も回復を期待していたのですが、残念ながら21日に死亡を確認しました。
死因については判明ししだい、お知らせいたします。死因は循環不全と判明しました。
カバの「ジロー」(撮影日:2022年2月17日)
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策のため、動物へのお花などのお供えの受付は中止しています。動物たちにみなさまのお気持ちをお寄せいただきありがとうございます。お気持ちを受け止める場所を設けることができず、申し訳ありません。
ぜひ、ご自宅でジローとの思い出を懐かしみ、ともに過ごせた時間に思いを馳せていただきたいと思います。ご理解とご協力のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。
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カバ「サツキ」の死亡と「ジロー」の近況(2011年4月29日)
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(2022年03月22日)
(2022年03月23日:死因を追記)