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ニシゴリラの「ピーコ」よ やすらかに(※死因は腎不全でした)
 └─ 2021/12/02(12/03 更新)
死因を追記しました。


 上野動物園のニシゴリラの「ピーコ」(メス)の死亡を、2021年12月2日に確認しました。推定51歳でした。ピーコは国内で生存しているニシゴリラでは最高齢の個体でした。


ニシゴリラ「ピーコ」
(撮影日:2021年7月11日)

 ピーコは1970年生まれと推定される個体で、1971年7月18日に広島市安佐動物公園(広島県広島市)に来園しました。その後、希少なゴリラの繁殖のため、1993年4月にブリ-ディングローン(※)で当園に来園しました。

 群れには入らず単独で生活し、布を頭からかぶるのが好みで、その姿が印象的でした。

 ピーコは2019年7月中旬ごろから体調をくずして食欲が落ちてきたため、8月に麻酔下で検査したところ重度の肺炎が見つかりました。投薬治療により症状が改善したため、ピーコの体調を見ながら心身に負担のかからないように飼育管理をおこなってきました。

 2021年11月に急激に体調が悪化し、食欲がほとんどない状況になったため、できる限りの検査と投薬をおこないました。しかし、12月2日朝に死亡しているところを飼育担当が確認しました。

 死因が判明した際は、上野動物園公式サイトにてお知らせします。解剖の結果、ピーコは腎不全で死亡したことが判明しました。

 なお、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策のため、動物へのお花などのお供えの受付は中止しています。動物たちにみなさまのお気持ちをお寄せいただきありがとうございます。お気持ちを受け止める場所を設けることができず、申し訳ありません。ぜひ、ご自宅でピーコとの思い出を懐かしみ、ともに過ごせた時間に思いを馳せていただきたいと思います。

 ご理解とご協力のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。

※ブリーディングローンについて
 繁殖を目的とした動物の貸借契約のこと。
 動物園間で個体を移動させることによって、新たなペアを形成し、繁殖に寄与することを目的としています。

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(2021年12月02日)
(2021年12月03日:死因を追記)



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