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フォッサの「アンバー」とカナダヤマアラシ「ドリ」の死
 └─2017/07/03

 春から初夏にかけて上野動物園では多くの命が誕生しました(お知らせ)。しかし残念ながら死を迎える個体もあります。

フォッサ「アンバー」の死

 西園「アイアイの森」にいたフォッサのメス「アンバー」は、骨の腫瘍の治療を続けていましたが、2017年5月19日に死亡しました。

昼寝中のアンバー(2015年4月30日)
運動場に組んだ木の上で(2016年5月10日)

 アンバーは2010年、オスの「ベザ」とともに上野動物園に来園しました。日本でのフォッサの公開はこのときが初めてです。

  フォッサはマダガスカルでは最大の食肉類。家畜を襲うこともあるので、生息地では駆除の対象となり、近年急速に数が減っています。国際自然連合(IUCN)のレッドリストでは絶滅危惧II類(VU)に分類されています。

 アンバーとベザが運動場で仲良く歩き回る姿も見られましたが、残念ながら繁殖にはいたりませんでした。アンバーの死後、国内にいるフォッサはベザだけになりました。

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カナダヤマアラシ「ドリ」の死

 西園「小獣館」にいたカナダヤマアラシのオス「ドリ」が2017年5月23日、腫瘍のため死亡しました。

ドリ(2014年10月1日)
氷に抱きつくドリ(2014年7月25日)

 ドリは2006年にいそっぷ橋横のカナダヤマアラシ舎で誕生。その後、小獣館に移動しました。木に登ってくつろぐようすや、暑い日に氷の塊をプレゼントするとうれしそうに抱きついていた姿などが印象的です。

 「いそっぷ橋横のカナダヤマアラシ舎」とは、2005年にオープンした展示場のこと。当時のニュースはこちらのニュースこちらのニュースをごらんください。ケヤキの木を利用して、カナダヤマアラシの木登り行動をまぢかに見られる展示でした。

 小獣館のカナダヤマアラシ展示場にある樹木は、ケヤキではなくメタセコイア。枝も多く、木肌も滑りにくいので登りやすくなりました。展示場もケヤキの展示場より広く、風通しもよくなりました。

 ドリの死亡にともない、上野動物園でのカナダヤマアラシの飼育は終了しました。

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(2017年7月3日)


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