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アジアゾウ「ウタイ」の流産について
 └─2016/11/01

 上野動物園では、2016年8月12日にアジアゾウ「ウタイ」の妊娠をお伝えしましたが、同10月31日に流産したことを確認しましたので、以下のとおりお知らせします。

流産したアジアゾウ
 名前:ウタイ
 性別:メス
 年齢:18歳
 来歴:1998年2月7日  タイ生まれ
    2002年10月11日 上野動物園に来園


アジアゾウ「ウタイ」
(撮影日:2016年8月6日)

これまでの経過
 2015年10月、「ウタイ」(当時17歳)とオスの「アティ」(当時18歳)のペアリングを実施したところ、ウタイの血中ホルモン(プロジェステロン)値が妊娠時の状態を示すとともに、2016年7月4日の超音波検査(エコー)で胎児の体の一部らしき画像が確認されたため、妊娠確定と判断しました。
 その後、妊娠の状態を把握するために定期的に検査をおこなっていましたが、2016年10月19日から、採取した血中ホルモン(プロジェステロン)値が下がり始め、同10月31日、既に死亡している胎児が娩出されたため、流産したと判断しました。
 なお、出産予定日は2017年6月から7月頃になる見込みでした。

飼育状況
 上野動物園にはオス1頭(アティ)とメス3頭(ダヤー、スーリヤ、ウタイ)がいます。
  アティ  19歳   2002年10月11日、タイから来園
  ダヤー  推定39歳 1984年9月20日、インドから来園
  スーリヤ 推定22歳 2001年4月5日、インドから来園
  ウタイ  18歳   2002年10月11日、タイから来園

 日本国内では、オス21頭とメス70頭、計91頭が41の施設で飼育されています。
 資料:2015年国内血統登録台帳【(公社)日本動物園水族館協会】

(2016年11月01日)


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