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コサンケイ、鯖江市西山動物園へ
 └─2015/01/29

 上野動物園では、絶滅危惧種であるコサンケイの繁殖を目指すため、鯖江市西山動物園へ当園生まれのオス1羽を移動することになりました。

1.移動するコサンケイ
(1)国内血統登録番号:No.320
(2)性別:オス
(3)年齢:2歳8ヶ月 (2012年5月6日 上野動物園生まれ)

2.移動予定日
 2015年2月10日(火)

3.経緯等
 コサンケイはベトナムに生息するキジの仲間で、戦乱や環境破壊のため生息数が急激に減少しており、世界の動物園で飼育下繁殖に力を入れています。
 鯖江市西山動物園ではオス・メスのペアで飼育していましたが、オスが2014年3月に死亡したため、ブリーディングローン(繁殖貸与)によって当園生まれのオスを西山動物園に移動し、新たなペアを作って繁殖させることを目的としたものです。

※ブリーディングローンについて
 繁殖を目的とした動物の貸借契約のこと。動物園間で個体を移動させることによって、新たなペア形成を促し、繁殖に寄与することを目的としています。


4.当園での飼育状況
 オス1羽が移動した後、8羽(オス4、メス4)になります。


移動するコサンケイ(右)


◎参考
●コサンケイ(ワシントン条約附属書Ⅰ表、IUCNレッドリスト:CR(絶滅危惧IA類))
学名 Lophura edwardsi
英名 Edwards's Pheasant
分類 キジ目キジ科
分布 ベトナム中部の山地
生態等
 オスは全長60センチ前後で全身光沢のある青緑色、メスは全長50センチで茶色だが、オスメスともに顔の部分は赤い皮膚が露出している。生息地の森林がベトナム戦争で被害を受け、その後も開発による伐採で減少したため、現地では2000年を最後に生存が確認されておらず、野生では絶滅してしまった可能性もある。


◎過去の関連記事
コサンケイのひな誕生!(2012年05月25日)

(2015年01月29日)


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