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多摩動物公園で食べるお米と、ニホンコウノトリの関係
 └─ 2023/12/01
 多摩動物公園のサバンナキッチンでは、2023年11月下旬から「コウノトリ育むお米」を提供しています。「コウノトリ育むお米」とは、兵庫県但馬地域で田んぼの生きものにやさしい方法で栽培されたお米のことです(「コウノトリ育むお米」についてはこちら)。2024年2月ごろまでの期間限定での提供です。


ニホンコウノトリと多摩動物公園

 ニホンコウノトリは一度日本から姿を消した鳥ですが、いまは300羽以上が国内の野生でくらしています。再び日本でこの鳥が見られるようになったのには、大きく2つの理由があります。

 ① 飼育繁殖したニホンコウノトリを放鳥してきた
 ② ニホンコウノトリが生息できる環境を整備してきた

 多摩動物公園では、これまでおもに①のニホンコウノトリの飼育・繁殖に関わってきました。一方、今回のお米の提供は、②と関係する取組みです。私たちが食べるお米とニホンコウノトリにはどんな関係があるか、ご存じですか?


ニホンコウノトリとお米の関係

 ニホンコウノトリは魚、カエル、ヘビ、昆虫など、水辺の生きものを食べる鳥です。生きものにやさしい農法の田んぼには、多くの水辺の生きものがすんでいるため、それらをえさとするニホンコウノトリにとってもくらしやすい環境となります。

 生きものにやさしい農法は通常よりも手間がかかりますが、私たちがそのお米を選んで食べることで、取り組んでいる農家の方々を応援し、生きものにやさしい田んぼを支えることができます。このように、私たちが食べるお米と、ニホンコウノトリのくらしがつながっているのです。

 多摩動物公園では、「コウノトリ育むお米」を提供すること、来園者のみなさんにニホンコウノトリとお米の関係を知ってもらうことで、本種を含む生きものたちがくらす環境を支えたいと考えています。

 ご来園の際は、おいしいお米を味わいながら、田んぼと生きもののつながりを感じてください。


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お米の提供にあわせてオリジナルタオルを販売

 「ハンドタオルミニ コウノトリと水辺のいきもの」(税込660円)を多摩動物公園内のギフトショップ「コレクション」で販売しています。田んぼとニホンコウノトリのつながりを表現した、こだわりのデザインです。


「ハンドタオルミニ コウノトリと水辺のいきもの」(税込660円)

〔多摩動物公園/総務部 野生生物保全センター〕

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(2023年12月01日)



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