あっという間に年の暮れ、間もなく新しい年がやってきますね。来年の干支はトラ(寅)です。
多摩動物公園のウォッチングセンターでは一足先に、12月16日から
干支の企画展「とらえてみよう トラの魅力」が始まりました。
企画展入口
みなさんはトラと言えば何を思い浮かべますか? どんなイメージでしょうか?
私が真っ先に思い浮かべたのは、修学旅行で行った奈良のお寺にあった巨大な張り子のトラでした。ずいぶんと前のことですが、記憶によく残っています。
現在トラは日本には生息していませんが、玩具や置物のモデルになったり、屏風に描かれたり、慣用句に使われたりと、昔から日本人になじみのある動物です。現在も絵本やキャラクターなどでトラのイラストをよく目にします。トラと言われて、生きたトラ以外のものを思い浮かべた方も多いのではないでしょうか。
実物大アムールトラの模型
そんな身近な存在であるトラですが、何種いるかご存知ですか?
答えは「1種」です。あれ? 多摩にいるのはアムールトラ、上野にいるのはスマトラトラでは?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。トラは1種ですが、生息地や特徴によって9亜種に分類されています。アムールトラやスマトラトラはその亜種なのです。
しかしながら、この9亜種のうち3亜種はすでに絶滅しているため、現存するのは6亜種のみです。この6亜種も絶滅の危機に瀕しています。
この企画展では、日本人とトラの関係、多摩動物公園で飼育しているアムールトラの生態、そしてトラの野生での状況について、3つのエリアに分けて解説しています。
トラの魅力をとらえ、トラとくらしていくために何ができるのか、ぜひいっしょに考えてみませんか。当園にお越しの際は、ぜひウォッチングセンターにもお立ち寄りください!
トラを守るためにできることを宣言して、トラの絵にシールを貼ろう!
みんなの宣言でトラの絵を完成させよう!
〔多摩動物公園教育普及係 友岡〕
(2021年12月24日)