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コアラの「ニーナ」が死亡しました(検査結果を追記しました)
 └─ 2020/05/08(2020/08/07更新)

 多摩動物公園のコアラのメス「ニーナ」が死亡しました。死亡確認日は2020年5月4日です。ニーナは埼玉県こども動物自然公園(埼玉県東松山市)で2016年9月27日に生まれた個体です。3歳でした。

 ニーナは、2018年6月11日に埼玉県こども動物自然公園から来園しました。2019年2月にはオスの子「ニシチ」を出産し、当園では8年ぶりとなるコアラの繁殖に貢献しました。

 2020年4月半ばから食欲不振の症状が見られ、25日から治療を開始しておりましたが、5月4日朝、職員が出勤した際に倒れているのを発見、その後死亡を確認しました。同日に実施した解剖の結果、死因は腹膜炎と判明しました。

 多摩動物公園のコアラはニーナの死後、2頭(オス2)となりました。

コアラ「ニーナ」
(撮影日:2020年3月4日)
2020年6月5日追記
 コアラのニーナの死因について、現段階での調査状況をお知らせします。

 ニーナは4月半ばからえさを食べる量に減少傾向が認められたため、ふだんから与えている栄養補助食を多く与えるなどしてようすを見ていました。4月下旬にはえさを食べる量がさらに減り、元気がなくなったため、いっしょにくらす子どものニシチと分け、検査、治療をおこなっておりましたが、回復せず、残念ながら5月4日に死亡を確認しました。

 死因は腹膜炎です。おなかの中に複数の腫瘤(しゅりゅう)がありました。まだ検査中ですが、これは腫瘍であるとのことです。詳細な結果はまだ出ていませんが、腫瘍性の腹膜炎が死因であったと考えられます。

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大防止のための臨時休園により、みなさまがニーナをご覧いただけないままお別れしていただくことになったことはとても残念です。
 当園としては8年ぶりとなるコアラの誕生で、ニーナの子育てとニシチの成長を多くの方が見守り、応援していただいたことに深く感謝申し上げます。
 残ったニシチとその父親の「コタロウ」を、しっかりと飼育管理していきたいと思います。

 昨日6月4日に再開園となりましたが、感染症対策のためコアラ館は当面のあいだ閉鎖となります。コアラたちに会えるまでもうしばらくお待ちいただくようお願いいたします。

2020年8月7日追記
 専門の検査機関による病理組織検査の結果をお知らせします。

 おなかの中に溜まっていた水、肉眼的に異常が見られた腹膜、およびその他の臓器を専門の検査機関で調べた結果、診断名は「腹膜中皮腫」という腫瘍でした。

 中皮腫による死亡例は野生のコアラでも報告されており、多摩動物公園でもこの病気でコアラが死亡したことが過去にありました。また、若い個体でも死亡する場合があります。

 ヒトと異なり、コアラを含めた動物の中皮腫の原因は、明らかになっていないのが現状です。

◎関連ニュース
コアラの「ニーナ」が埼玉県こども動物自然公園から来園します(2018年6月7日)
コアラの赤ちゃん生育中(2019年7月31日)
8年ぶり!コアラ誕生(2019年9月6日)

(2020年05月08日)
(2020年06月05日:死因の調査状況を追記)
(2020年08月07日:病理組織検査の結果を追記)


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