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ボルネオオランウータン「キキ」、第2子出産!
 └─2018/07/27

 ボルネオオランウータンの「キキ」(2000年10月21日生まれ)が2018年6月29日、オスの子を出産しました(お知らせ)。出産後、多摩動物公園のボルネオオランウータンはオス5頭、メス6頭、計11頭となりました。妊娠中のキキはどこか元気がなく、ふだんと違うようすも見られたので心配しながら見守っていましたが、妊娠期間259日を経て無事に出産しました。父親は「ボルネオ」(1985年4月25日生まれ)です。

 6月29日の朝、獣舎を訪れるとキキは麻袋にくるまっていましたが、少しすると起き上がってきました。そのキキの右胸には……小さな赤ちゃんがしっかりと抱かれていました。麻袋にくるまったまま動かない状態は心配でしたが、夜間撮影モニターの映像を確認すると、それもそのはず、真夜中の午前2時43分に破水し、陣痛に苦しみながら3時40分に出産しています。これでは朝も相当疲れているはずです。

乳をよくのむ子「ロキ」(生後7日目)
母親「キキ」の上に乗る「ロキ」(生後14日目)

 部屋にいたキキの第1子「リキ」(2012年11月14日生まれ)は、破水に驚いたり、子をさわろうとしたりしていました。本来、子が親離れし始める6歳くらいになると母親に発情が回帰するのですが、キキは予定よりも早く、リキが5歳になる前に発情が戻ってきました。リキは親離れにはまだ早かったため、間近で出産のようすを見ることになりました。

 赤ちゃんは乳首の場所がうまく探せないようすでしたが、赤ちゃんが少し鳴くとキキは子を胸に運び、手で支えながら乳を与えていました。ただ、キキは胸を触られるのが好きではないので、授乳の際に口を尖らせてはいましたが、それでもじっと動かずに与えていました。

 子は7月3日に室内展示場に出て、翌4日には屋外放飼場にも出ました。まわりに対する反応はまだ鈍いのですが、すくすくと育っています。

 子育てのようすは、キキたちの隣室にいるメスの「バレンタイン」(1986年2月14日生まれ)にも見えるようにしています。バレンタインは育児のしかたや、オランウータンの社会性を学ぶために、よこはま動物園ズーラシアから2016年に来園しました(お知らせ)。キキの出産を間近に見ることで、バレンタインによい影響があらわれることを期待しています。バレンタインは7月14日からキキ親子と放飼場で同居していますが、バレンタインが赤ちゃんの頭を優しくさわる場面も見られました。

 生まれた子の名前は園内で来園者にお願いした命名投票によって、「ロキ」に決まりました。名前の由来は、北欧神話に登場するいたずら好きの神様です。ゼロ歳児のロキ、そして国内最高齢のオスとメスに会える多摩動物公園へぜひご来園ください。

〔多摩動物公園南園飼育展示係 野村星矢〕

(2018年07月27日)


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