今年(2017年)も5月の後半ぐらいから暑い日が続いています。それにともない、アフリカゾウ「砥夢」(トム)の夜間放飼を始めました。

外の放飼場で過ごす砥夢
昨年の報告で、砥夢が夜間部屋で活動的になっているとお伝えしましたが(
ニュース)、砥夢は去年にもまして夜間は動きが活発になり、扉をガタつかせるたり騒がしく動き回るようになりました。これをメスの「チーキ」と「アコ」が気にするようすが見られました。
そこで、飼育担当班で話し合い、夜間も気温が高くなってきた6月1日から夜間放飼を始めました。
監視カメラの録画映像をたどってみると、去年は夜間放飼開始から数日はやや緊張しているようすだったのですが、今年は初日から外にある土山で横になって寝ている姿が見られました。前回の夜間放飼から1年近く経っているのですが、開放した寝室と専用の放飼場を広々と使い、とくに緊張することなくゆったりと過ごしていました。
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室内を覗く砥夢 | 寝た場所は土が固まっている |
お気に入りの寝場所があることがわかってきたので、今はその場所の土山を耕して寝やすいようにしたり、砥夢が少しでも快適に過ごせるよう、その動きを観察しながら改良できる点を探しています。
今後も工夫を重ね、砥夢が心身ともに健康なおとなのオスに成長できるよう、担当職員全員で取り組みます。飼育管理上、早めに室内に入れてしまうこともあり、砥夢がご覧になれない場合もありますが、なにとぞご理解ください。
〔多摩動物公園北園飼育展示係 齋藤友樹〕
(2017年06月16日)